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投稿日 2016年2月2日火曜日

スクリュードライバ2号機の評価と課題

道具の検討


砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)が良い働きをしてくれています。相変わらずヤマ(井戸壁の崩落)で掘りクズが溜まっていますが、1mぐらいの掘りクズなら、2回ほどSD2を投入すれば始末できます。大きな石も取り込めます。
STK鋼管でごつい道具を作った甲斐があります。

砂回収器1号と2号の比較です、
こうしてみると1号はオモチャですね
(撮影:2016/1/31)

SD2を4日間運用していますが、感想と課題を並べてみます。


(1) 取り込んだ土砂の排出が楽

SD2が出来上がったときの第一の感想が、「砂の排出に手間が掛かりそう」ってことでした。
砂の排出には、SD2を取り外して逆様にし、ツルの部分から取り出す必要があります。ツルの形状から排出す土砂が引っ掛かり、ゴム弁側から棒で押し出すとか、一手間かけないとダメっぽい、と思っていました。

※もしも、土砂の排出が上手く出来ないようであれば、排出孔を開けて、丁番で扉を付けるつもりでした。

実戦投入すると、土砂の排出は問題ないことが判りました。
SD2を逆様にしてプラハンマーで叩くだけで、大半の土砂は排出できます。土砂に水分が足らないと、ツルに引っ掛かります。これもツルの輪から、横に土砂を押し出すだけで排除できました。
「案ずるより産むが易し」でした。

SD2を逆様にしてプラハンマーで叩くと、
土砂がスルッと排出されました
(撮影:2016/1/23)


(2) 鋼管パイプなのに何故か井戸底で噛む

これは想定外でした。
オーガと違い、SD2はSTK鋼管が主体で出っ張りはありません。井戸穴から引上げるのに噛むとは考えていませんでした。
SD2が噛むのは掘りクズを深く掘り下げたときです。確かに井戸壁との摩擦が増えますが、この程度の抵抗でガッチリ噛むとは思えません。原因を考えて見ましょう。

因みに「噛む」とは、左右に回転できず、上下に動かす事もできない状態です。

井戸底で噛んだときの記録と写真を見直しました。
どうも、噛んだときは引上げたSD2のSTK鋼管に、掘りクズが山盛りになっています。掘っているときは溢れていたはずです。溢れているのは豆砂利混じりの砂です。この砂利が井戸壁とSTK鋼管の間に入り込んでいるのが原因ではないでしょうか。
豆砂利が楔石のように噛み合って、井戸壁とSTK鋼管を固定しているのでは。

対策は掘り過ぎないことですね。ヤマ(井戸壁の崩落)も起きていますので、万全ではないですが、STK鋼管で土砂を収納できる高さ80cm以上を掘り下げないことです。1m以上掘り下げても、80cmを超える分の砂は回収できませんからね。次回から気を付けましょう。

SD2が井戸底で噛んでしまいました、
複滑車では引き上げられず梃子を投入です
(撮影:2016/1/30)


(3) いったん掘り下げた場所でも砂利に突っ掛かる

これも想定外でした。
スクリュードライバー1号機では、一度掘り下げた箇所は掘りクズが溜まっていても、2回目はストンと井戸底に下がりました。ところが2号機SD2は一度掘り下げた後でも、溜まった堀クズを浚うと突っ掛かってしまうことがあります。SD2は径75mmオーガで穿った井戸穴に対して、径76.3mmの鋼管です。井戸壁に取り残した砂利に衝突するのは想定内でした。しかし、一度、STK鋼管を捩じ込めば、突っ掛かるはずはありません。こちらも原因を考えて見ましょう。

因みに「突っ掛かる」とは、右回転(進行)出来ない状態です。稀に左回転(後退)出来なくなる事もあります。

井戸底で突っ掛かったときの記録と写真を見直しました。
井戸底で突っ掛かったときは、いったんSD2を引き抜いて井戸底に降ろすことで、続行出来るようになります。これでも突破できないときは、SD2を引上げて内部の土砂を排出してから再投入しています。大体はこれで突破できています。つまり、突っ掛かっても掘り下げ直せば突破できるんですよね。
これってどういう事?

突っ掛かっているのが、井戸壁の砂利ではないとしたら、掘りクズ中の砂利です。井戸底で起きていることを頭の中で想像してみます。

ポク・ポク・ポク・ポク・ポク、ポク・ポク・ポク・ポク・ポク、チーン。うーん、判ったぞ、これだ!!


SD2には二つの爪が付いています。これで井戸底の土砂を、STK鋼管に掻き込む仕組みです。掘りクズに砂利が混じっていても、砂と一緒に鋼管内に掻き込むことができます。
でも鋼管が土砂で一杯なら、それ以上土砂は取り込めません。爪で砂利を動かそうとしても、二進も三進も行きません。多分これが井戸底で突っ掛かる原因です。

※1号機で問題が起きなかったのは、口径が小さいためでしょう。井戸穴との余裕があるため、砂利が外側に逃げたのだと思います。

やはり対策は掘り過ぎないことです。
掘りクズがたくさん取り込めるので、楽しくてスクリュードライバーをグリグリやってましたが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」でした。


感想と構想


スクリュードライバーの課題と対策は見えました。次回の井戸掘りで実践してみます。

もう一点、オーガとスクリュードライバーの持ち手パイプの長さをきちんと確認しましょう。
井戸掘りの道具は適材適所です。先週末は、持ち手パイプの長さを間違えて、スクリュードライバーで無理やり井戸穴を拡張していました。
無駄な努力で腰を痛めることになりました。(笑)


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