井戸掘り道具の紹介
井戸掘りが順調なら良いのですが、地下の土層は常に変化します。順調な掘り下げなど、長続きしません。(経験者談)
問題が起きたときは、早め早めに対策を打ちましょう。そして問題が起きたことを察知するのに役立つのが巻尺です。どう言う事?
巻尺は落下防止のため、
スナップリングと紐で結んであります
(撮影:2016/5/28)
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穴掘りは泥遊びでそれ自体が楽しいのですが、漫然と掘り下げていても、井戸掘りは中々進まないのです。
その原因は、井戸底が固く締まった土層に変化したとか、砂利層や井戸底での石との衝突、井戸壁の崩落、または道具の不調かもしれません。
1日作業して最後に深度を確認すると、全然進捗していないくて、ガッカリとか、堪りません。
例えばこの日、朝から夕方まで作業して、僅か5cmしか掘れていません。残念な1日でした。
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2015年4月4日土曜日 | |
井戸、掘れません |
井戸掘りでは常に井戸底の状況を判断して、問題があれば直ぐに対策を考える必要があります。
口径10cm程度で、何mも深い井戸です。井戸底の状況を観察する手段は限られます。
判るのは、井戸底から浚い揚げた土砂の様子、道具の持ち手パイプから伝わる手応え、そして掘り進めている深さです。これらを総合的に見て、想像力をフルに働かせて、井戸底の状況を判断しなければなりません。僅か手掛かりから、問題を察知して、対策を講じなければなりません。でも、良く判らないことも多々発生します。
私も井戸底の様子が直接見れたらと、何度も考えたものです。カメラを降ろしてみるか、とかね。(笑)
もっとも、浚い揚げている土砂が砂から砂利に変っても、掘り進められているなら問題はありません。
手応えで井戸底の固さを感じても、掘り進められているのなら、これも問題はないのてす。
問題なのは掘り進められないときです。当たり前か…。
因みに、砂利や固い土層は無理をすると道具が壊れますので、その点は問題ありです。優しく道具を扱いましょう。
何らかの問題で、掘り進められない場合に、これを早く感知して、対策を立てることが大事なんです。
はい、ここで注目すべきなのは「掘り進められている深さ」です。例えば掘り下げ作業を10分行うと、何cm下がったのか、これを常にチェックすべきなんです。
このために、巻尺を手元に用意して直ぐに計測できるようにしておきます。
径75mmオーガがハンドル高さ70cmで 石に突っ掛かかりました、 全然掘り進められません、 作戦変更です (撮影:2016/5/22) |
砂利層で進まなくなったら、砂利突破器への換装。石と衝突して進まなくなったら、梃子やブルポイントの導入。粘土層で粘って進まなくなったら、掘り方をチョイ上げ作戦に変える。等々、対策をとれば無駄な時間と体力を使わなくて済みます。
「オーガを10分間回して、チェックしたら5cm下がった。なら、5分休憩を入れて、1時間で20cmのはず。2時間で40cmまで下がったら、土砂を浚うか。」と、作業計画も立てられます。
感想と構想
土層が締まっていて、中々掘り下げられないときは、ウンザリします。それでも、巻尺を使って進捗を確認して、僅か1cmでも掘り下げることができていれば、心の励みになります。
頑張れ、俺!!(笑)
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