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投稿日 2015年1月31日土曜日

突き棒3号、鉛ペレットの製作開始

本日の記録


今日は道具製作で、井戸掘りはお休みです。


資材の購入


・鉄パイプ STKM11A 径42.7mm、長さ80cm:2本(ネット注文)
・鉄パイプ SGP32A 径42.7mm、長さ20cm:1本(ネット注文)
・チゼル 50mm×17H×280mm(ネット注文)

水曜日に注文した鉄パイプが金曜日に届きました。ドットジェイ(dot-J)さん、すばらしい!!
チゼルも届きましたが、チャックを設計中なので、こちらは採寸のみ。

鉄パイプが届きました
チゼルも届きました


作業の準備


裁断機で鋳型用のパイプを10cm単位で切り出し。ついでにアースクラッシャーのヘッド用に単管パイプを三本切り出しました。
裁断機を稼動させると結構な騒音です。切り出す本数も多いので、朝早くから作業するのは躊躇していました。ところが、ちょうど朝からご近所で外構の工事が始まり、盛大に電動ハンマーを使っています。チャンスです。これなら目立ちません。こちらも盛大にパイプを切り出しましょう。
パイプの切り出しと、ヤスリでバリ取りをするのに午前中いっぱい掛かってしましました。

裁断機で鋳型を切出します
鉄パイプの切断が完了しました

午後からは鉛の鋳込み作業です。道具も揃えました。十数年前に作った漁用の錘も見つかりました。これも溶かしてしまいましょう。写真中央上の三角錐です。
鋳型の尾栓には、お弁当に使うアルミカップを選びました。アルミの融点は660度、鉛の融点は327度。ペラペラのアルミホイルですが、問題はないはずです。念のためアルミカップは三重にします。
アルミカップの固定にはホースバンドを使います。これはポンプ式井戸掘り器の外筒固定用を流用します。

鉛ペレット製作の資材です
鉛の鋳型を準備します

鉛をスチールの空き缶で溶解します。注ぎ口はプライヤーで加工しました。お上手。
熱源は卓上コンロです。キッチンのガスコンロの方が火力が強いのですが、鉛の蒸気で屋内が汚染される可能性があります。鉛の溶解はお外でやりましょう。
鉛を鋳込んで、ペレットの試作品は問題なく加工できました。アルミホイルも問題ありません。「いいね!!」

鉛が溶けました
鉛ペレットの試作品です

大量生産モードに入りましょう。一番面倒なのがホースバンドの固定です。井戸掘りで締込みが渋くなっていますし、ネジ山がナメられていてドライバーが滑ります。
結果、2サイクル目で鉛の流出事故が発生しました。ホースバンドの締めが甘かったようです。うーん、どうしましょ?
これ以降は、鉛を一度に流し込まず、アルミカップの高さまで入れて、いったん固化させます。これで鉛自体が尾栓になります。その後に再度、鉛を流し込むことにしました。流出事故はこれ一回で済みました。

大量生産モードに入りました
お漏らししました

卓上コンロの火力が弱いため、鉛の溶解に結構な時間がかかってしまいました。屋外の作業で気温が低いため、ガスボンベの気化が弱いのも原因です。
鉛ペレット16本の鋳込みが完了したのは、夕方遅く日が暮れたころです。鉛が突出したり、バリが出ていますが、最終加工は明日にしましょう。あー、疲れた…。

鉛ペレット16本を充填しました


感想と構想


鉛ペレットの作成で一番時間が掛かったのは、溶解作業です。海岸から拾ってきた錘は結構酸化が進んでいて、これが断熱材となり溶解し難くしています。また酸化物等によるスラグが大量に出ました。鉛ですから簡単に処分できません。このスラグは電池と一緒に、廃棄物として捨てれば良いのでしょうか?
鉛の精錬方法を調べたら、炭素源と一緒に加熱すれば良いようです。発生したCOが酸化鉛の酸素を奪って還元する仕組みだそうです。炭素源にはコークスを使うのですが、木炭でもいけそうです。スラグは捨てずに、今度、精錬してみましょう。


アルバム


2015年1月31日

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