道具の検討
3/14、15の土日に径50mmのオーガを利用して、下穴を開けてから掘削する方法を始めました。径50mmのオーガは大破してしまいましたが、効率良く掘り進めることができるようになりました。大破したオーガは修理しましたので、今週末も頑張りたいです。
二日間、この掘削方法を試して気になる点がありました。オーガで掘削した後、ポンプ式井戸掘り器で土砂が揚がり難いのです。土砂が揚がることは揚がるのですが、一回の量が少ないのです。
オーガ掘削後、一回目の井戸底浚い、 土砂が揚がりません(撮影:2015/3/14) |
最初は土砂を浚うまでに時間をおいてしまったため、土砂が再団結したかと思いましたが、あり得ないですね。
この状況で突き棒で井戸底を突くと、土砂が揚がり始めました。井戸底で何が起きているのでしょうか?井戸底は礫混じりの粗砂層です。
土砂が揚がらない原因は、
(1)土砂がない
(2)土砂が井戸掘り器に取り込めるサイズに解れていない
(3)井戸掘り器の不調
(4)何かが井戸掘り器に取り込むのを邪魔している
うーん、(1)(2)はオーガの掘削位置が下がっているので井戸底を掘削して土砂が溜まっているはずです。また、オーガで粗砂と砂利を削りながら掘削しているので、井戸底で塊になっているとは考えられない。
また、(3)も突き棒で突くと土砂が揚がるので除外してもいいはずです。
では、(4)? 井戸底には粗砂と砂利しかないです。邪魔するものなどありません。さては地底人が邪魔してる。笑
なにが起きているのでしょうか。
観察です。観察!!
3/15にオーガで掘削した後、土砂を浚った回数5回分を全て撮影してあります。
土砂浚い1回目(撮影:2015/3/15) |
土砂浚い2回目(撮影:2015/3/15) |
土砂浚い3回目(撮影:2015/3/15) |
土砂浚い4回目(撮影:2015/3/15) |
土砂浚い5回目(撮影:2015/3/15) |
この時は、オーガで20cmほど掘削しましたが、本当に少しずつしか土砂が揚がりません。10m以上も井戸掘り器を上げ下げしていますし、ホースバンド5本を開け閉めしているので、非常に効率が悪いです。ホースバンドが渋くなっていますし、ネジ山がナメてしまっているので、時間も手間も最悪です。なんとか改善したいです。
写真を見ると、毎回、泥水が一緒に上がっているので、スイコのゴム弁の不調でないことが判ります。でも、土砂がチョビチョビしか揚がってきません。これってどうして?
砂利層を掘削したはずが、粗砂しか揚がっていません。これって何?
3/14はこの状態で突き棒で井戸底を突いたら、粗砂がドッサリ揚がり、最後に砂利が揚がりました。これってなぜ?
カンピュータをフル回転させた結果です。
掘削前の土層は粗砂層に砂利が不規則に混入しています。オーガを回転させた感触から、団結層になってからは大小の砂利が万遍なく混入している感じです。これをオーガで掘削した直後は、解れた粗砂の中に砂利が混じっている状態です。ここでポンプ式井戸掘り器で井戸底を突いても、砂利が邪魔をして粗砂が取り込まれ難くなっているのではないでしょうか?粗砂を砂利がカバーしているイメージです。
ではなぜ、砂利自体も揚がらないのか。
この状態でポンプ式井戸掘り器で井戸底を突いても、砂利が粗砂に潜り込んでしまい、取り込まれ難くなっているのではないでしょうか?
ではなぜ、突き棒で井戸底を突くと改善するのか。
突き棒で井戸底を突くことで砂利と粗砂がシェイクされ、重い砂利は井戸底に沈み、砂利と粗砂が分離されます。これで粗砂が取り込まれ易くなる。そして、粗砂が浚われた後は、沈み込む砂がなくなったことで砂利が取り込まれ易くなる。だから最後に砂利がまとまって揚がってくるのでしょう。
砂利は後半にまとまって揚がります (撮影:2015/3/14) |
うーん、こんなところでしょうか。説明がつきます。
3/15は途中で飽きてしまったので井戸底浚いを5回で中断してしまいましたが、後数回浚えば砂利が揚がってきたはずです。
感想と構想
結論です。礫混り粗砂層をオーガで掘削した場合は、突き棒で堀クズをシェイクしてから、土砂を浚うべし。
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