道具の検討
この2日間、今回の記事を書きながら、砂利層の突破方法を考えていました。文字ばかりで長いですが、頭の中のモヤモヤを整理するのに、ブログは役に立ちますね。
砂利層の掘削ですが、現実が辛くて、ホリテッカンを作るとか新しい道具製作に逃げようてしています。現場、現物、現実に対峙しないとダメです、自分。
砂利層でも、砂回収器で砂利を1つ1つ引き剥がしていけば、掘り進めることはできます。今迄はできていました。
そもそも、今困っているのは砂回収器が掘りクズの砂利に阻まれて、掘削面にすら到達できないことです。それは何故かと言うと、井戸壁の干渉です。砂利を引き剥がすためにハンドルを引き上げても、重くて中々上がりません。体力が消耗して、数をこなせないのです。砂層や粘土層なら、砂回収器を上げ下げしている内に井戸壁が崩れて、自然と井戸穴が広がります。でも、今の砂利層はダメなようです。今、掘り下げている部分の井戸径を拡げるのが、やるべき事のようです。新たな道具を作ることではない。(はず。)
前回(7/20)の投稿で、上総掘りの資料を読み直しました。
上総掘りでも、ホリテッカンが井戸壁と干渉しないように、色々と工夫が為されています。
サキワにはスカートのように外反縁が付けられ、装着されたホリテッカンより太い孔を掘削するようにされています。また、ホリテッカンの側面にはツメが装着され、井戸壁を削り取る工夫がされています。ホリテッカン自体も先端より元側の径を細くして、井戸底での動きが円滑になるように配慮されています。
これらは全て、掘り下げた井戸穴と井戸掘り道具が干渉しないための工夫です。
では、儂はどうすれば良いの?
どうやら、井戸壁には砂利が構えていて、井戸穴ギリギリに砂回収器のSTK鋼管が収まっているようです。井戸壁とSTK鋼管の隙間は極わずか。そのわずかな隙間も、掘り下げ作業中に上部の井戸壁から崩れた砂や豆砂利で埋まってしまうと。
井戸壁の砂利はSTK鋼管の外径よりは広い部分なので、例え打ち込みを行っても砂利にはヒットしません。ホリテッカンのように側面にツメを新たに装着するしかないか…。
しかし、ツメを装着すると打ち込みにしか使えなくなります。ツメは砂回収器の回転には邪魔ですからね。打ち込みで井戸壁の砂利を除去した後に、砂回収器を引き上げてツメを外して、再度井戸底に降ろして土砂を浚う手順になります。
でも、道具の上げ下げが面倒だし、どれだけ打ち込めば充分に井戸壁の砂利が除去できるのかも判りません。何か、現実的でない気がしてきました。
感想と構想
井戸壁から土砂が崩れなければ、井戸壁とSTK鋼管の隙間が埋まり、動きが悪くなることはありません。でも、井戸壁が崩れることは防げません。
いや、逆に考えるんだ。
隙間が埋まって動きが悪くなるってことは、無理やり砂回収器を回転させれば、負荷が井戸壁に伝わるはず。井戸壁に負荷を与え続ければ、井戸壁の砂利も引き剥がせるんじゃね?
取り敢えず、掘り下げ(進行=右回転)は置いておいて、ハンドルをひたすら左回転させ続ければ、井戸壁の砂利を撤去できるのでは?
そのためには、左回転でも土砂を取り込めるように、砂利層より上に溜まっている土砂を徹底的に除去して、砂回収器が空っぽの状態で砂利層に挑む必要があります。
つまり、土砂浚いを1回やってから、井戸底に立ち向かうってことです。
何か、やれる気がしてきた。
ポジティブシンキングです。(笑)
いやー、待てよ。ハンドルが重くて掬い上げ作戦が敢行できずに悩んでいましたが、吊下回転作戦もあったじゃないですか。
複合滑車で砂回収器をぶら下げて、砂回収器を回転させることで、井戸底の砂利に衝撃を与えて引き剥がす方法です。これでもいけるんじゃね?
井戸壁の砂利はガン無視です。とにかく砂回収器が渋くても、回転さえできれば砂利を引き剥がして掘り進められます。掘り進められれば、その内に井戸壁の砂利も剥がれ落ちるでしょう。(希望的観測)
吊下回転作戦は複合滑車で砂回収器を吊り下げて 井戸底の砂利を引き剥がします (撮影:2016/5/28) |
1つの掘削方法(掬い上げ作戦)が成功すると、それに固執して他の掘削方法が頭からスッポ抜けていました。
若い頃はこんな事は無かったのに、これも老化なのか。寂しいのう。(笑)
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