道具の検討
前回、掘鑿道具の重量対策を課題提示しました。総重量50kg近い掘鑿道具を深度40mまで上げ下げするのは体力的に限界です。
対策は3年前の暮れに検討済です。こちらね。
2015年12月13日日曜日 | |
オーガ重量軽減の準備中 |
総重量の過半を占める延長パイプの重量の対策です。個々の電線管を水密することで浮力を使って重量軽減することが出来るはず。
延長パイプのスペックです。計算してみましょう。
・電線管(E25):単位重量0.716kg/m、長さ1.8mで重さ1.3kg
・ガス管(SGP15A):単位重量1.31kg/m、長さ0.2mで0.3kg
・ボルト( W5/16x38):単位重量17g、4本で68g
・ナット( W5/16):単位重量6g、4本で25g
電線管とコネクタです (撮影:2015年3月1日) |
で重量は合わせて1.7kgです。電線管を水密して発生する浮力は…外径25.4mm、肉厚1.2mmなので、えーと内径は23.0mm。半径二乗×π×高さで容量は0.00299立方m。得られる浮力は押しのける水の質量と等価なので0.00299t≒3.0kg。あれ?数字合ってますかね。計算上は水に浮くことになります。
後記(5/17)
浮く訳ないでしょ。
電線管の内径23mmに対して、半径二乗ではなく直径二乗で計算しています。正しくは容量:0.000747立方m、浮力:0.000747t≒0.75kgです。1/3です。
浮く訳ないでしょ。
電線管の内径23mmに対して、半径二乗ではなく直径二乗で計算しています。正しくは容量:0.000747立方m、浮力:0.000747t≒0.75kgです。1/3です。
持ち手パイプ7セットを使ってますが、水面は深度6m付近。なので水没するのは6セット18本分の電線管です。すると得られる浮力は54kgです。掘鑿道具の総重量が昨日の計算では47.6kgなので、井戸穴の中でプカプカ浮かぶ事になります。
掘鑿するには道具が最深部まで沈まないとダメなので、10kgほど体重を掛けて押し付ける必要があります。
こりゃまずい。道具の上げ下げが楽になっても、掘り下げるのに手前が掛かるのは本末転倒です。
ざっと計算すると電線管4セット12本分を水密化すると、得られる浮力が36kg。掘鑿道具一式47.6kgが11.6kgまで軽減される計算です。これ位が適切かな。
事前に試算してみて良かったワン。
感想と構想
ですが、問題は水密するためのウレタンフォームの注入です。延長パイプをばらしてウレタンフォームを注入すれば良いだけですが、多分無理。
コネクタとの接続部分が負荷で変形して電線管とがっちり噛み合っています。プラハンマーで叩きながら外せば分離できると思いますが、12本もやりたくない。電線管も傷めてしまいます。
またウレタンフォームの缶は一度開封すると使い切りです。とっとと注入しないと固まってしまいます。でも井戸掘り現場には12本もの電線管を一度に広げる場所はありません。
更に個々の電線管とコネクタは一品物です。ドリルの穴開けが下手っぴなので、一つ一つのボルト穴の位置がずれているのをヤスリで調整して繋いでいます。一旦ばらして組み合わせを間違えると元に戻せない気がする…
そんなこんなで、ウレタンフォーム利用の重量軽減策を実行に移せないですよね。どうしたもんか。
道具の上げ下げが楽になれば、井戸掘りはもっと楽しくなるはず。ランラン♪♪
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