井戸調査
水井戸の鑿井業者で一般的に行われているのは比抵抗検層のようです。一般に電気検層と呼ばれる手法です。こんな機器が使われています。
作動原理はリンク先を参照ください。
電池駆動、小型、軽量で井戸やさく井、アースの電気検層に最適な、現場用の比抵抗測定器です。 さすがにAmazonでは販売していません。 147,000円 | |
電気検層器 井戸Pack10 ジオテクサービス株式会社 | |
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電気検層は地層の構成を調べる手法です。地層の違いにより、電気抵抗は以下に示す傾向となります。
粘土 < シルト < 砂 < 砂礫
つまり、粘土層が最も抵抗値が低く、砂礫層が最も抵抗値が高くなります。一方、水の透過性は粘土層が最も透過性が低く、砂礫層が最も透過性が高くなります。当たり前ですが、砂礫層が最も水を通し易く、地下水が湧出する可能性が高いという事です。つまり、電気検層によって抵抗値が低い地層=砂礫層を検知する事ができます。
ただし、これは地層を判定するだけで、地下水の湧出自体を判別する事はできません。その他の手法も組み合わせて帯水層を決定し、その位置にスクリーンを設置するのが、鑿井工事の手番です。
現代の鑿井工事でもサンプリングを実施しています。これにより地層の状態はある程度判別できます。しかし、例えばパーカッション工法では衝撃で掘鑿を行うため、サンプリングする地層が攪乱されます。そのため帯水層を判定するために検層は重要な作業となります。
感想と構想
井戸屋は帯水層を機器で判定しているらしい。どこで機器を売っているのか。機器のレンタルはあるのか。そんなことを夢想していた時期もありました。
地層はサンプリングと柱状図をきちんと作っていれば判別できます。手掘りなら地層の攪乱はありません。そう、自分が掘り下げている今の井戸には電気検層は必要ないんだな。
そもそも、14万円もの機器は手が出ません。笑
いやー、やはり井戸掘りは奥が深い。楽しいわ。
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