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投稿日 2015年1月4日日曜日

祝、2015年初堀、そして10メートル到達

本日の記録


作業時間 10:00〜17:00
掘削記録 60cm(深度1,000cm)
開始水位 557cm(水深383cm)


道具と材料


・オーガ本体+エクステンション×1+延長パイプ×5=1,092cm
・突き棒1号+塩ビHIVP25×200×5=1,150cm


掘削の状況


小石混じりの井戸底の土層を砕くため、突き棒1号の再登場です。でも、突き棒を降ろすと、井戸底に土砂が溜まっているようです。三が日で沈殿した模様です。まずは、ポンプ式井戸掘り器で井戸底を浚いました。

小石混じりの井戸底を突き棒1号で粉砕します

井戸掘り器で土砂というか泥水を浚いながら井戸底の様子を感じ取ります。井戸掘り器が井戸底に当ると、コンコンと硬い感触があります。年末に感じた砂利層です。やはり小石が潜んでいます。準備した突き棒1号を再度投入しました。
小石は二箇所に感じます。片方は二個以上の小石が固まっている様です。突き棒の刃先が小石の間に挟まって動かなくなります。とにかく石の周辺を突いて突いて突きまくって、土砂を解すしかありません。突き棒1号は頑丈なはずです。刃先の破損を気にせずガンガン突きました。
井戸底がネットリし始めました。解れた土砂が滞留しています。次はオーガで井戸底を剥ぎ取ることにしましょう。と言うか、突くのに飽きました。笑
オーガで、暫し小石と格闘。オーガが石に噛めば梃子で引き上げ、更に梃子で押下げて小石を動かします。やがて砂利層を突破したようです。一気に30cmほど掘り進めることができました。そしてオーガを引き上げようとすると引っ掛かりがあります。井戸壁に小石が残っているようです。オーガを上下に動かして、井戸壁の小石を除去しました。引上げたオーガには土砂は乗っていませんが、小石が挟まってきました

オーガに小石が挟まってきました

次は井戸掘り器で井戸浚いです。50~60回井戸底を突いて井戸掘り器を上げると、ゴム弁がずっこけて失敗です。今までネットリ泥水を揚げてもこんなことはありませんでした。土砂が大量に入ったのでしょうか?ゴム弁を直して、今度は突きをを20回に留めます。井戸掘り器を上げると、今回はゴム弁は正常動作しましたが、泥水があまり揚がりません。外筒を結束する針金が緩んだようです。
ゴム弁は正常ですが、泥水は揚がりません

井戸掘り器を確認すると内部に砂が詰まっています。これも初めての経験です。圧力抜きの穴からなんとか搔き出しました。結構な量です。小さな穴から掻き出すのは手間です。このために「外筒型ポンプ式井戸掘り器」を考案したのに…。

泥水の替わりに、砂が詰っていました
圧力抜きから砂を掻き出しました

針金を締め付け直して、更に井戸浚い続行です。今度は泥水もたっぷり揚がりましたが、ゴム弁が硬くて上がりません。えーい、針金を切ってしまえ!!周りをビショビショにして外筒を外すと砂が詰っています。オーガで掘り進めた砂礫層30cm分の砂です。
初めて井戸掘り器らしくなりました。しかし、上げ下げのたびに針金を結束し直すのでは堪りません。追加購入しておいたホースバンドを使って5箇所を結束しました。

井戸掘り器の中にはしっかり砂が詰っています
井戸掘り器の針金をホースバンドに変更しました

初回に井戸掘り器を使ったときは、600cm付近でホースバンドが井戸壁に引っかかって、井戸穴に挿入することができませんでした。あれから下層の掘削や、オーガ脱落事故等でパイプを出し入れしているので、井戸壁は拡がっているでしょう。では、掘りたての井戸底は?
締まった砂礫層は垂直に掘り下げるのが難しいですが、掘った井戸壁は簡単に崩れるでしょう。先ほど井戸底付近でオーガを上げ下げしてますので、井戸穴も拡がっているはずです。勝負勝負
ホースバンドに変更した井戸掘り器はすんなり井戸底まで入りました。安全のため、井戸底を突くのは10回ほどに留めます。そして井戸掘り器を上げて、ホースバンドを緩めると、泥水の流出した後に50cmほどの砂が詰まっていました。

砂が50cmほど詰ってます
2回目、砂は30cmほど

井戸掘り器は土砂と泥水を同時に浚う「土水モード」です。お陰で作業現場周辺がビショビショです。次は排水孔を使った「土砂モード」を試しましょう。井戸掘り器で井戸底を浚ったあと、一服して井戸掘り器内部に砂を沈殿させ、持ち上げ時に余分な泥水を排水孔から排出させます。
早速、実践ですが10cmも砂が上がりませんでした。砂切れか?試しに土水モードに戻して、4回目、5回目を浚うと20cm、15cmと砂が揚がります。???

土砂モードではちょっぴりしか
砂が揚がりません
土水モードで4回目、
再び20cmほど砂が揚がりました

砂は確かに少なくなっていますが、土水モードの問題ですね。砂は掻き出すとしっかり固まりますが、水中ではサラサラのようです。土水モードでは泥水と一緒に流出してしまうのでしょう。ビショビショの水は別の対策を考えるとしましょう。

以降は、突き棒に戻して掘削です。突き棒1号の鈍い切っ先では、井戸底への食い付きは今ひとつです。しかし一箇所を突いていると、次第に突き棒が下がっていきます。切っ先が甘くても掘り下げることができます。今までの粘土と細かい砂の土層ではこんなことはなく、これも初めての経験です。揚がる砂の粒子も粗く、砂礫層に突入したのは間違いないようです。

アンテナマスト5本目、
10m分が地下に入ってます

オーガの掘削は突き棒で井戸底に凸凹を付けて、これを剥ぎ取る方式です。でも今回は直ぐにオーガの手応えが無くなりました。オーガの刃先が井戸底を撫ぜているようです。つまり締まった砂層が平らになり、その上をオーガの刃先が滑っているのでしょう。何回か回転させていると、小砂利が噛んでガリッと手応えがあるので、掘ることはできているようなのですが、効率が悪いです。うーん、どうしましょう。

新戦法を編み出しました。オーガに体重をかけて、45度ほど左右に回転させます。これで井戸底でオーガの刃先が砂層に食い込みます。そこで徐にオーガを回転させると、井戸底を剥ぎ取る感触がしました。これで効率よく掘削ができるようになりました。

苦労した砂利層の正体です

日も暮れました。井戸浚いは来週にお預けとして、新年の初堀は終了です。


感想と構想


やっと、計画した井戸掘り器の性能が発揮できました。そして、目標の深度10m到達です。後、どれだけ掘り進めましょうか?井戸は深ければ深いほど、水が良いというわけではないようです。また浸透水層の下を掘り抜くと、地下水が抜けてしまうとも聞きます。しかし、例のボーリング図を見ると砂礫層は数mは続くはずです。現在掘り抜いている土層が本当に相模層群なら240mの厚さです。気にすることはないでしょう。アンテナマストは後2本購入済みです。エクステンション1本を足して4mは稼げます。現在、地上に出ている1m分と合わせて、次の目標は深度15mです。


アルバム


2015年1月4日

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