道具の検討
発泡ポリエチレンの保温材で作成したフロートをどのように設置すれば最適か、組み合わせを考えます。先週の続きです。
保温材で作成するフロートの浮力は5.6kg/1.7mになります。3本組持ち手パイプ1セットの合計重量が4.8kgなので、1セットにフロート1本を設置すれば水中に浮かぶと判りました。
持ち手パイプの水密化はやはり不要な気がします。結構な時間を検討に費やしましたが…。
後は砂回収器・オーガの各先端部と、引上げる土砂の重さをどこまで軽減するのかの作戦になります。
土砂が入った砂回収器が20kg超え、オーガが1.1kgと大きなギャップがあるので、先端道具を交換した際のフロートの運用が肝です。
今回、現実の運用に近付けるため、見掛重さの計算表に必要な全ての掘削道具の部材を追加しました。
最後に井戸掘りをした、2016年10月23日に実際に利用した部材です。
2016年10月23日日曜日 | |
下穴を拡張したどー |
組み合わせを考える際の、フロートの設置指針です。
・砂回収器に土砂が満載でも30kg以下の重さに軽減する。出来れば20kg台前半にしたい。
・砂回収器、オーガいずれも稼動時に10kg以上の重さを確保する。軽すぎるとイクナイ。
・井戸穴の径がギリと思われる、最深部の1セット目の持ち手パイプにはフロートを設置しない。事故防止です。
・持ち手パイプからフロートの取り外しは考慮しない。作業効率の低下防止です。
・フロートの本数は最小にしたい。材料費と作業工数削減です。
・持ち手パイプの水密化は上記との兼ね合いで判断する。
指針を基に、組み合わせとかを色々考えていたら気持ちが悪くなってきた。笑
表にしてみました。結局、水密化を行い、フロートを井戸穴の拡がっている上部のみに設置することにしました。
砂回収器に土砂を満載すると、見掛け重さは9.2kg増です。運用時に一部で30kgを超えますが、許容範囲と判断しました。
オーガに換装すると9.4kg減です。見掛け重さは10kgを切って7.7kgになってしまいます。これも許容範囲だと思います。もしも軽過ぎるなら持ち手パイプの6セット目と7セット目を交換して運用すれば、これで5.6kg増になります。
持ち手 パイプ (1.3kg) |
コネ クタ (0.3kg) |
重量 (セット) |
水密化 (0.8kg /本) |
浮力 (-5.6kg /本) |
見掛 重さ |
|
ハンドル | 1.7 | 17.1 | ||||
短尺45+90 | 0.9 | 15.4 | ||||
8セット | 1 | 1 | 1.6 | (-0.8) | 14.5 | |
7セット | 3 | 3 | 4.8 | (-2.4) | 12.9 | |
6セット | 3 | 3 | 4.8 | -2.4 | -5.6 | 16.1 |
5セット | 3 | 3 | 4.8 | -2.4 | -5.6 | 19.3 |
4セット | 3 | 3 | 4.8 | -2.4 | -5.6 | 22.5 |
3セット | 3 | 3 | 4.8 | -2.4 | 20.1 | |
2セット | 3 | 3 | 4.8 | -2.4 | 17.7 | |
1セット | 3 | 3 | 4.8 | -2.4 | 15.3 | |
砂回収器 | 1 | 10.5 | 10.5 | |||
土砂 | 0 | 0 | ||||
総重量 | 48.3 |
土砂重量:9.2kg
オーガ重量:1.1kg
この見掛重さの計算表ですが、実際の荷重を考えて見直しました。
見掛重さはその持ち手パイプを投入した時点の重さです。例えば5セット目を投入した際の見掛重さが19.3kgだとして、6セット目を投入しても水面はまだ5m以上下です。従って6セット目の水密化浮力-2.4kgとフロートの浮力-11.2kgは有効になりません。見掛重さは19.3kgに6セット目の4.8kgの荷重と、水面下に沈んだ5セット目の水密化とフロートの浮力が有効になります。
過去の計算表は忘れてください。笑
感想と構想
必要なフロートの本数は3本になりました。部材の材料費は3千円弱です。だいぶお安くなりました。
・保温チューブSTQ40 @770円×3本=2,310円
・保温チューブSTN20 @213円×3本=639円
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