井戸調査
3連休の後半2日間、泊まり掛けでよっちゃんに助け働きに来てもらいました。井戸掘りは進展しませんでしたが、楽しい2日間でした。また来て貰いましょう。
よっちゃんの剛力に期待しましたが、お互い歳のようで昔のように持久力は続きません。よっちゃんは井戸底の堅さに文句ばかりです。
よっちゃん:こりゃ、土丹だよ。以前、横浜で整地したときにツルハシが弾かれたのと同じだ。N値50じゃきかないぞ。
儂:今は掘りクズだから…。
よっちゃん:ハンドルを回すと削り取るのにゴリゴリしてる感触が同じだ。土丹に接触しているのに間違いない。
儂:(土丹って、脱水した粘土でしょ?)
現在の地層は相模層群です。地質図も調べましたので間違いないです。
2014年11月20日木曜日 | |
地層を調べました |
では、土丹ってなんでしょうか? 正しいことは自分も知らないので今回調べてみました。
先ずはネット検索で情報収集。
土丹 (どたん)
土丹とは、新第三紀のシルト岩・泥岩、一部は第四紀更新世の半固結シルト・粘土で、一般的に褐色ないし淡褐色を帯びています。多摩川の上中流域及び浅川の土丹は、上総層群に相当し、多摩川の八高線鉄橋周辺や浅川の浅川橋周辺などで露出しています。
地盤関連用語集 https://www.weblio.jp/
あれ、地質図によると相模層群も第四紀更新世の地層です。土丹の一種なのか?
もう少し検索です。NPO住宅地盤品質協会のサイトがヒットしました。協会では、協会誌「住品協だより」で「全国の特殊地盤と戸建住宅対策例」を連載論文として発表しています。これ、中々興味深いです。ここに神奈川県の地盤の紹介がありました。
全国の特殊地盤
13. 神奈川県の地盤 有木 高明 地研テクノ(株)
住宅地盤品質協会 https://www.juhinkyo.jp
引用:
多摩川下流域及び横浜周辺地域での建築上の基盤(支持層)には新第三紀に形成された軟岩層(神奈川地域の土木分野では土丹層と呼称される)が該当する。多摩丘陵と周辺地域の地質図を図–6に示す。図–6に示す基盤(上総層群)がこれに相当する。土丹とは、新第三紀層のシルト岩・泥岩や、洪積層の非常に硬く締まったシルト・粘土層等に対する俗称であり、一般には、淡~暗青灰色を呈し、標準貫入試験による N 値は 30 ~ 120 と軟岩的な挙動を示す。
リンクした論文(PDF)の図-6を見ると、川崎から横浜に掛けての地層の状況を示しています。これによるとこの地域は相模層群を構成する地層と、上総層群が地表面に露出していることが判ります。よっちゃんが以前の工事で当たったのはここの何処かなのでしょう。
自分が掘り下げている相模層群もN値50超えの地層ですが、土丹=上総層群とは別扱いです。
感想と構想
神奈川地区のいわゆる土丹とは上総層群だということが判りました。自分が掘り下げている相模層群より古い地層です。そう、千葉県上総地区で成立した上総掘りはこの地層を掘り下げているんですね。こんな所で井戸繋がりがあるとは思わなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿