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投稿日 2014年12月16日火曜日

ポンプ式井戸掘り器の反省、二日目

道具の検討


井戸掘り器の反省で、井戸底の様子を考えています。

現場で起きた現象は三つ。
 ・オーガではトロトロな土砂が少し揚がった。
 ・井戸掘り器の土砂モードでは、ちょっぴりトロトロ土砂と砂利が揚がった。
 ・井戸掘り器の土水モードでは、泥水は一切揚がらず、砂利が少量揚がった。

井戸掘り器で土砂を排出できなくて挫けましたが、落ち着いて考えると何が起きているのでしょう。

<仮説1>
井戸底の土砂の溜まりは僅かだった。前回の掘り残しと撹拌されていた泥が沈殿していただけだった。井戸掘り器の失敗ではない。

仮説を立てましたけど、検証してみましょう。

掘り始めにオーガを入れると、井戸底から50cmぐらいで粘りつく感触がありました。ネットリとして粘土が沈殿していると考えました。実際、オーガをあげて見ると確かに粘土状の土砂が揚がってきました。これが高さ50cm分、溜まっているのでしょうか?
オーガの径7.5cmから、πr^hで2リットルほどの容量になります。たいしたことありませんね。井戸掘り器の容量も、VP50管で長さ100cmですから2リットル弱です。数字上は一回で浚える量です。
容量計算はこちらで、→直円柱の体積 - 高精度計算サイト

トロトロ土砂(撮影:2014/12/14)

トロトロ土砂は確かに井戸底に溜まっていました。しかし、本当に高さ50cm分丸々溜まっていたのでしようか?

<仮説1検証>
最初に井戸掘り器を入れると、深度600㎝でホースバンドが井戸壁に引っ掛かってしまいました。地上から見ると井戸穴は結構な太さですが、奥になるほど細くなり、先端部ではオーガの径75cmと同じなのでしょう。だとしたら、オーガの出し入れにも抵抗が掛かります。粘りついたのは、地下水でふやけた井戸壁にオーガが接触した際の感触だったのでは。トロトロ土砂の沈殿量は、実際にはたいしたことないのかも知れません。

井戸壁に引っ掛かったホースバンド
(撮影:2014/12/04)

そしてトロトロ土砂は、オーガで大半が掬い上げられ、土砂モードの井戸掘り器が井戸底をきれいに浚い、土水モードで残った小砂利が揚がってきたと。

<仮説1結論>
なんだ、失敗ではなかった。笑


あんさんの前向きの楽観主義は大したもんや、呆れてまうわ。そこんとこは褒めたる。
観察はどないなってん。カ・ン・サ・ツや。

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