井戸報告
1年以上、井戸掘りを続けて来ました。井戸の掘り方も試行錯誤を繰り返してきましたが、やっとそれらしい形になってきました。ここで、私の打ち抜き井戸の掘り方を報告いたしまぁす。
井戸掘り道具の説明は、井戸掘り道具の紹介をご覧ください。
安全対策と作業効率化のため、 高さ4.5mのヤグラを設置しました、 これはやり過ぎかな(笑) (撮影:2015/1/10) |
ただし、今回報告できるのは、進捗しているStep1までです。
それってただの穴掘りだろって?
そうです、穴掘りです。(笑)
でも、深度30m以上を打ち抜ける穴掘りです。
Step2以降は今後、作業が進んだらまとめてみます。
Step1 井戸穴を掘る
Step2 ケーシングパイプを挿入する
Step3 揚水パイプを設置する
Step4 ポンプを設置する
Step5 揚水試験
Step1 井戸穴を掘る
井戸穴の掘り方は、次の手順で行います。
・下穴を穿つ
・下穴を拡張する
・掘りクズを排出する
こんな時の手順もあります。
・土層が固いときは
・砂利層が現れたら
・石と衝突したら
・穴が深くなったら
Step1.1 下穴を穿つ
下穴を穿つには、径50mmオーガを使います。
ねじなし電線管とボルトで連結しています (撮影:2015/3/14) |
ハンドルをひたすらグリグリ回して、井戸底に下穴を穿ちます。N値50超えの土層では、ちょっとやそっとでは、穴は掘れません。特に固い土層では、ハンドルを左右に回す(右:進行、左:後退)とか、ハンドルに腰を掛けて体重を加えながら回すとかの小技を使います。
下の場合は、深さ50cmほどの下穴を穿つのに45分掛かりました。
オーガの落下事故の防止のため、径9mmのトラックロープを繋いでいます。
オーガの落下事故の防止のため、径9mmのトラックロープを繋いでいます。
ハンドルの高さは腰ぐらいです (撮影:2015/3/14) |
45分で50cmぐらい下がりました (撮影:2015/3/14) |
Step1.2 下穴を拡張する
下穴を拡張するには、径75mmオーガを使います。
砂層や粘土層は下穴があれば、比較的楽に掘り下げられます。固い土層だと突っ掛かる(ブレードが土層に食い込み動かなくなる)ことがありますが、そのときはハンドルをエイヤっと引き上げると除去することができます。砂利混じり層だと、砂利を引き剥がすのにもう少しパワーが必要です。
下の場合は、砂利混じり層のため、深さ50cmほどの下穴を拡張するのに45分掛かりました。砂層なら半分の時間ですね。
トラックロープとワイヤーロープで事故防止、 これはやり過ぎでした (撮影:2015/3/14) |
このときは1時間以上掛けて下穴を拡張しました (撮影:2015/3/14) |
砂利がどうしても引き剥がせないときは、梃子を使います。
無理をすると、オーガのブレードを壊すことになりますので、これでダメな時は突き棒です。
単管にクランプを取り付けて梃子にします (撮影:2015/3/14) |
Step1.3 掘りクズを排出する
出水する前なら、掘りクズはオーガを引き上げるとブレードに載って一緒に揚がってきます。このため、一度に掘り下げる深さは、オーガの長さ程度に抑えておくべきです。せっかく引き上げても途中で零れてしまいますからね。
深度4m付近の掘りクズはパサパサでした (撮影:2014/11/22) |
深度6m付近の掘りクズは水分が含まれています、 掘りクズはまとまって揚がってきました (撮影:2014/12/6) |
出水した後は、掘りクズがトロトロで流れてしまうので、オーガでの引き上げは無理です。
井戸底に沈殿したトロトロ土砂は、 オーガでは浚えません (撮影:2014/12/14) |
そこで、ポンプ式井戸掘り器の出番です。本体はVP50の塩ビパイプです。
私の井戸掘り器は掘りクズを一気に浚うため、長さ1mの長尺タイプです。更に土砂を排出するため、外筒式になっています。
ポンプ式井戸掘り器1号です (撮影:2015/10/25) |
ポンプ式井戸掘り器を井戸底に降ろし、掘りクズを突くと内部に土砂が取り込まれます。
内径50mm×1mなので、最大容量で2リットル程度の土砂を一度に掬い上げられます。
ポンプ式井戸掘り器井戸底に降ろして突きます (撮影:2015/10/25) |
掘りクズが大量に揚がりってきました ブログ主の御御足が見えます。(笑) (撮影:2015/12/6) |
実は最初からこんなにうまくは行きませんでした。色々と悩み、工夫と調整を重ねた結果です。詳細はブログの記事をお読みください。同じ失敗を繰り返さなくてすみます。
Step1 井戸穴を掘る の後半は次の記事に続きます。たぶん(笑)
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