掘り方にルールはありません。でも、地層の特徴に応じて様々なやり方、技を駆使する必要があります。固い地層なら掘るのは大変ですが、井戸壁が崩れることはありませんのでひたすら堀るだけです。軟らかい地層は掘るのは簡単ですが、井戸壁が崩れることがあるので、この対策が必要です。
私は洪積台地のひとつである相模層群と呼ばれる、50万~8万年前の固く締まった地層を掘り抜いています。とにかく固い。N値は50を超えています。こんな地層を掘る方には、本ブログが参考になると思います。因みにN値が50を超えると土木の業界では、土砂でなく軟岩の扱いです。
2015年2月13日金曜日N値50超えの土層とは |
井戸掘りには沖積平野と呼ばれる河川沿いの平野や扇状地が適しています。これは土層の締りが比較的低く掘り易いのと、地下水位が高いため深い井戸穴を掘る必要がないためです。しかし、こういう場所では、地下が砂層で構成されることが多く、井戸壁が崩れやすいという問題があります。つまり、掘っても掘っても埋まってしまうということです。
この様な場所を掘る方には、本ブログのやり方以外の対策が必要です。例えばケーシングパイプで井戸壁の崩落を防ぎつつ、ケーシングパイプの内側を掘り進めるとか、粘土水を投入して地下水の比重をアップさせて井戸壁の崩落を防ぐなどです。
【2016/1/3追記】 あれほど固い土層なのに昨年末より、深度32m付近で井戸壁が絶賛崩落中です。掘っても掘っても埋まってしまいます。(笑) ケーシングパイプを入れるには井戸穴の拡張が必要なため、対策思案中です。 |
私の井戸はまだ掘り下げ中で、ケーシングパイプは入れていません。これから作業が進捗したら、ケーシングパイプの挿入、揚水パイプの配管と進んでいく予定です。何時になるか判りませんが、生暖かく見守ってやってください。
打ち抜き井戸の掘り方
地下の様子は千差万別です。深度によって効率的な掘り方も変わります。1年以上井戸掘りを続けてきた経験から、たぶん掘り方には正解はないのだと思います。
私の掘り方はまだ開拓中ですが興味のある方は、本ブログをお読みください。汗と涙と笑いの記録です。
打ち抜き井戸の掘り方は5Stepです。今回(2015年12月)報告できるのは、進捗しているStep1までです。Step2以降は今後、作業が進んだらまとめてみます。
Step1 井戸穴を掘る
Step2 ケーシングパイプを挿入する
Step3 揚水パイプを設置する
Step4 ポンプを設置する
Step5 揚水試験
Step1 井戸穴を掘る
2015年12月15日火曜日打ち抜き井戸の掘り方 その1 |
2015年12月15日火曜日打ち抜き井戸の掘り方 その2 |
2016年5月27日金曜日井戸壁崩落の対策 |
Step1 井戸穴を掘る際のコツと工夫
【2016/5/10追記】
2015年12月22日火曜日持ち手パイプの延長方法 塩ビパイプ編 |
2015年12月22日火曜日持ち手パイプの延長方法 ねじなし電線管編 |
2015年12月22日火曜日掘り下げ時の足場の確保方法 |
2015年12月25日金曜日安全対策 井戸穴への落下防止 |
2015年12月25日金曜日安全対策 オーガの運用 |
2016年5月25日水曜日オーガの強度向上策 |
工作道具の紹介
井戸掘り道具を購入品だけで済ませることもできます。でも色々自作するなら、必要に応じて電動工具類を揃えたほうが良いでしょう。私が使っているのは以下になります。ホームセンターやネットショップで入手できます。
2015年12月7日月曜日道具の紹介 電気ドリル |
2015年12月7日月曜日道具の紹介 電動グラインダー |
2015年12月7日月曜日道具の紹介 電動切断機 |
2015年12月7日月曜日道具の紹介 電気溶接機 |