井戸の研究
上総掘りと大阪掘りの資料を読み込んでいます。何れも近世から近代に掛けて成立した井戸掘り技術です。
手押しポンプが無い時代の打ち抜きの井戸掘りですので、自噴が前提です。
歌川国芳「子供遊 金生水之掘抜」 |
大阪掘りは上総掘り以前の技術です。高いヤグラを建てて、鉄棒を繋げて、土層を打ち抜く方法です。これで打ち抜ける深度は15〜20間だったそうです。深度27〜36mですね。
「上総掘り一掘抜き井戸を掘るー」大島暁雄、土と基礎、41巻9号、1993年9月
今、掘り下げている井戸も深度36m、ほぼ海抜0mまで打ち抜きました。ここまでやれば自噴とはいかなくても、被圧水層に達すると思っていましたが、甘かった。
被圧水層に達すれば、地下水位が上がるはずです。しかし、毎回水位を計測していますが、季節変動のみで大きく水位が上がる兆しはありませんし。
被圧水層に達していないってことは、深度30mオーバーですが浅井戸ってことですね。残念!!
感想と構想
取りあえず、目標の深度36mに達しました。でも、被圧水層に達していないようです。もう少し掘り下げないとダメっぽい。
土層は粘土混じりの砂層に変わりました。深度31m辺りから、崩れ易い砂層に苦労しましたが、突破できました。この崩れ易い砂層はたぶん帯水層でしょう。近日中に揚水試験をしてみます。
そして今、掘り下げている、粘土質砂層が不透水層のはず。これを打ち抜けば、自噴するんじゃね?
2015年4月14日火曜日帯水層と不透水層というものがあってだな |
目指せ、深度40m!!(笑)
井戸枠がないと被圧水層に達しても上の帯水層に流れるだけで自噴はしないよw水位すら上がりません。
返信削除コメント、ありがとうございます。
返信削除やっぱり、ケーシングを入れないとダメですか…。
ピエゾメーター(4/24記事)を調べたときに、「水理的短絡」という現象を知りましたが、同じことでしょうか?
http://www.oyo.co.jp/oyocms_hq/wp-content/uploads/2014/12/2006_03.pdf