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投稿日 2015年12月31日木曜日

揚水試験、充分な量の水が湧出しています

本日の記録


作業時間 10:00〜12:30
掘削記録  0cm(深度3,270cm) 35cmは下穴のみです
開始水位 560cm(水深2,675cm)

大晦日ぐらい、色々と井戸掘り以外の仕事をしないと…。
けど、「午前中は井戸の周りを片付けてくるわ」と、家を抜け出しました。

井戸掘りはお休みですが、年内にやり残していた揚水試験をかましてきました。


材料と道具


前回と同じです。エンジンポンプで揚水します。前回から、もう9ヶ月も経っていました。

2015年3月21日土曜日


井戸水、揚水試験


エンジンポンプが不調で、4月にメーカー修理を依頼しました。修理が上がった後、そのまま確認もせずに置きっ放しでした。飽きっぽくていかんね。(笑)


作業の準備


エンジンポンプは燃料を入れると一発で始動しました。
揚水用に製作した小道具も引っ張り出しました。

エネルギー120%充填、波動エンジン始動!!

製作しておいたフート弁と
サクションホースの接続パイプです

毎回やってますが、地下水位の計測です。本日の水位は560cmでした。

本日の水位は560cmです


掘削の状況


揚水パイプにフート弁を装着して井戸に降ろします。
揚水パイプはポンプ式井戸掘り器の持ち手パイプを流用しました。ソケットはメタルですが、砂で磨耗しています。シールテープを巻いて密閉します。

揚水パイプを井戸に降ろします、
フート弁に脱落防止のSUS針金を結束して、
ロープを繋ぐ吊バンドを装着しました
HIVP25の持ち手パイプを揚水パイプに転用します、
ソケットにはシールテープを巻きました

持ち手パイプを12m分、井戸底に降ろしました。サクションホースとの接続パイプにはホースコネクタを打ち込んであります。サクションホースを繋ぎ、ホースバンドで締め付けます。
段差が無くなるように、サクションホースも井戸穴に降ろします。そして、揚水パイプとサクションホースに呼び水を入れました。

サクションホースとの接続部は
ホースバンドで締め付けました、
揚水パイプ12mが繋がっています
段差が無くなるようにサクションホースも
井戸穴に降ろします

揚水側、吐水側のサクションホースをエンジンポンプに接続します。エンジンポンプにも呼び水を入れて、準備完了です。エンジン再始動。フルスロットル!!

ダメです。水が揚がりません。ぐぬぬ。

サクションホースの接続完了、
45リットルバケツで計量します、
エンジン再始動!!
ありゃ? 全然、水が揚がりません

揚水側のサクションホースを接続した際に、呼び水が漏れました。満水にしないと、揚水できないようです。修理に出したけど直ってなーい。

呼び水を追加して、エンジンを再始動すると水が揚がりました。ヤッホー!!
45リットルバケツが1分15秒で満水になりました。今、揚水しているのは真空ポンプで揚水できる限界の、深度10mより浅い部分の蓄水です。蓄水の揚水能力は36リットル/分です。

呼び水を追加したら、水が揚がりました
45リットルバケツが1分15秒で満水になりました、
蓄水の揚水能力は36リットル/秒です

エンジンポンプは好調です。
満水になった45リットルのバケツを空けて、再度計測します。2分53秒後に2回目の満水です、吐水量はほぼ変わりません。これで計90リットル以上の地下水を揚水しました。蓄水は既に終わっています。


【現在の蓄水量】

 本日の地下水位:5.6m

 真空ポンプの揚水限界:10m → 蓄水は4.4m分(h)

 井戸穴径:75mm(2r)

 円筒形の体積:πr^2h=19.4リットル → 蓄水量


順調に水を吸い上げています
2分53秒後に2回目の満水です、
吐水量は変わりません

今、汲み上げているのは、地下から新たに湧出している水です。
湧水量を計測してみましょう。5リットルバケツを使います。
12秒で5リットルバケツが満水になりました。湧水の揚水能力は25リットル/分です。蓄水の揚水能力より落ちていますが、これが分あたりに地下から湧き出している水の量です。手押しポンプで揚水するなら充分な量です。

前回、3月に揚水試験をした時は、深度12mで湧出量は2.5リットル/分でした。能力が10倍になりました。

ケーシングパイプはまだ入れていません。土層を穿っただけの井戸穴ですが、汲み上がる水は結構澄んでいます。ちょいと口に含んでみますが、塩分は感じません。渋みもなし。泥臭くもありません。飲み込んでいないので喉越しは判りませんが良水です。温度は生温いです。温度計を持って来れば良かったですね。

12秒で5リットルバケツが満水になりました、
湧水の揚水能力は25リットル/秒です、
水は結構澄んでいます

サクションホースを確認すると、5分後から空気を噛み出しました。エンジン出力を落とすと空気が逆流して、吐水が止まりました。どこかで空気モレしています。
エンジン出力を再度上げても、サクションホースに空気溜まりができて、もう水は揚がりません。
怪しいのはサクションホースの接続パイプです。揚水パイプとの接続部にシールテープを巻き直しました。サクションホースとホースコネクタもビニールテープで密閉してみました。

呼び水を入れ直してエンジンを再始動しましたが、まだダメです。サクションホース内を空気がガボガボ流れています。ダクトテープでコネクタ部をグルグル巻きにしたら、やや治まりました。

5分後、空気を噛み出しました、
エンジン出力を落とすと空気が逆流して、
吐水が止まりました
サクションホースとホースコネクタを
ビニールテープで密閉してみました
まだダメです、
サクションホース内を空気がガボガボ流れています

揚水試験を続けます。
試験開始50分後、吐水量は変わりませんが、やや濁りが出てきました。そして更に20分経過すると濁りがはっきりしてきました。井戸穴に溜まっていた水が全て排出され、掘削中の深度32m付近の泥水が揚がってきているようです。

50分後、吐水量は変わりませんが、
やや濁りが出てきました

1時間10分後、濁りがはっきりしてきました

空気は相変わらず噛んでいますが、エンジンポンプをブロックで井戸口より高く持ち上げて、サクションホースの段差を無くすと、噛んだ空気が流れていきます。空気溜まりができないため、揚水能力が落ちることが無くなることが判りました。

エンジンポンプをブロックで井戸口より高く持ち上げて、
サクションホースの段差を無くすと、
噛んだ空気が流れて滞留が無くなります

揚水試験は1時間半で終了です。
揚がってくる水は泥水になりました。バケツを確認しましたが、砂はほとんど揚がっていません。

揚水実験の全景です、揚水実験は1時間半で終了です
水は完全に濁ってます
砂は余り揚がって来ていません

挿入していた揚水パイプを引き上げて、今年の井戸掘りは終了です。
フート弁を付けているため、引き上げた揚水パイプからは水は漏れません。重くてソケットが外し難い。外した途端、6mのパイプから水が噴出して周囲はビショビショです。

フート弁が帰還しました


感想と構想


揚水試験をして、充分な量の水が湧水していることが判りました。年内の目標、深度36m=干潮線には至りませんでしたが、湧出量は満足です。


2015年3月24日火曜日


井戸穴の必要深度の試算





井戸掘りの1年間の安全を感謝して、井戸神様に御礼を申し上げます。周囲を清め、お正月を迎える準備ができました。雨除けを張り、輪飾りも付けました。来年もよろしくお願いします。

井戸の周囲を清め、お正月の準備ができました

輪飾りも付けました、
来年こそは清い水をお願いします

本記事で、ブログの投稿数も300件になりました。
飽きずに、読み続けていただいている皆さん、ありがとうございます。


アルバム


2015年12月31日


2 件のコメント:

  1. 1年間井戸掘りご苦労さまです。
    水質良さそうですね。ただ、36mで止まりますか?。
    もしかしてだけ、もしかしてだけど!、めざせ!、ブラジルとか。
    『来年こそは清い水をお願いします』て・・・・呼んだ?。

    返信削除
  2. 助働きありがとうございます。
    2016年もよろしこ。

    返信削除

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