調査と研究
昨年5月から探していた、上総掘りの資料をネット古書店でGetしました。
2015年5月16日土曜日 | |
上総掘り、資料探索中 |
今は無き、千葉県立上総博物館(2008年3月31日閉館)から2000年に発行された報告書です。10年以上前の発行なのと、発行部数自体も少ないようで、入手には苦労しました。古書市場には中々出回っていません。PDF化してネット公開すれば、世の中の役に立つと思うのですが…。
「上総堀り 伝統的井戸掘り工法 民俗文化財伝承・活用事業報告書」、千葉県立上総博物館友の会、千葉県教育委員会、2000年 | |
今回、ネット古書店で購入した資料です。 千葉県で上総掘りの技術伝承を行っている団体の活動を元に、千葉県立上総博物館が発行したものです。 |
昨夜届いたばかりですが、一通り読みました。一度では消化できません。これから何度も読み込むことになりそうです。
井戸掘りは深度30mを超えて、重量や土質の変化等に苦労しています。上総掘りから、これを突破するアイデアを得られるかもしれません。
【引用:上総掘り工法の特徴、p17】 ここで上総掘り工法の特徴を取り上げ、それぞれの果たす役割について説明したい。しかし、ここで紹介する例は、上総掘りの技術を高度に発展せしめた職人としての技法を伝えるものである。この工夫の基本は、①コシタ(吸入弁)を装着したホリテッカン②竹ヒゴ③ネバミズの利用にあるといってよい。 |
ネバミズ(粘土水)ね、なるほど。
「砂地・砂利層の掘削には欠かせない」ともあります。
感想と構想
報告書の中に、「挑戦しよう上総掘り」というコラムがあり、塩ビパイプを使ったコシキの作り方が紹介されています。つまり曽我部式井戸掘り器です。
あれ? 曽我部式井戸掘り器は実用新案を登録しているって話じゃなかったっけ?
報告書の参考資料には、曽我部氏の著作は入っていません。ちょっと調べてみますか。
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