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投稿日 2018年7月11日水曜日

電線管水密化、再挑戦(没)

道具の検討


ウレタンフォームを使った掘鑿道具の重量軽減策ですが、効果はありましたが、運用に難ありです。それなりの太さがあるので、井戸穴への降下と引き上げでヤグラ内を上げ下げする際にそこら中に接触しています。フロートはクランプと接触すると簡単に破れてしまいます。持ち手パイプを引き上げてフロートが地上に現れると浮力が消滅します。重い持ち手パイプをフロートが接触しないように取り回しに気を付けるのが面倒なのと、非常に手間が掛かるのが困りものです。井戸掘りの効率低下ともなっています。何とかしたい。

フロートの太さ分、
取り回しに手間が掛かります
(撮影:2018/7/7)

計算間違いをした電線管の水密化だけで掘鑿道具の重量軽減が出来れば、こんな事に悩む事はなかったのですがね。
計算間違いは電線管の容積を計算する際に、半径と直径を取り違えた事です。まてよ!! て事は持ち手パイプをもっと太い電線管に換装して水密化すれば電線管だけで掘鑿道具の重量軽減が出来るかもしれません。計算してみましょう。

ねじなし電線管の規格に、容積と水密化した際の浮力を追加して表にしてみました。長さは366cmの定尺です。
表の差異がマイナスとは、水密化することで水に浮くということです。

呼び径 外径
mm
肉厚
mm
質量
Kg
容積
cm3
浮力
kg
差異
kg
E19 19.1 1.2 1.9 802 0.8 1.1
E25 25.4 1.2 2.6 1,521 1.5 1.1
E31 31.8 1.4 3.8 2,418 2.4 1.4
E39 38.1 1.4 4.6 3,582 3.6 1.1
E51 50.8 1.4 6.3 6,623 6.6 -0.4
E63 63.5 1.6 8.9 10,452 10.5 -1.5
E75 76.2 1.8 12.1 15,151 15.2 -3.1

呼び径51mm以上なら、電線管の水密化だけで掘鑿道具の重量軽減が出来る事が判りました。やったね!!
呼び径75mmなら、例えば深度36m分つまり定尺10本を使えば浮力は31kgになります。砂回収器本体や別途必要になるコネクタ分の重量があってもお釣りが来るでしょう。

ただ、質量がなー。今利用している呼び径25mmは重さ2.6kgです。それが呼び径51mmでは約2.5倍、呼び径75mmなら約4.5倍重くなるという事です。コネクタの接続の手間を考えると2本セットで使うことになると思います。呼び径75mm×2だと重さは24kgです。無理!!

掘鑿道具の上げ下げ時に水面下は浮力で重さゼロにしても、持ち手パイプの上げ下げ時に水面から地上までの5~6m分(電線管2本分)とヤグラ内に引き上げた電線管2本分の重さが掛かるということです。計48kg。持ち手パイプの接続・分離の際に24kg~48kgの重さと対峙することになります。非力な儂には無理やね。


感想と構想


電線管を太くするのは良いアイデアだと思いまたが、机上の計算だけで没です。残念。
呼び径をワンランク上げれば何とかなると思ったのですが、甘かった。
はい、次!!

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