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投稿日 2016年1月23日土曜日

祝、2016年初掘り&深度33メートル突破

本日の記録


作業時間 10:30〜18:30
掘削記録  45cm(深度3,315cm) 80cmは下穴のみです
開始水位 570cm(水深2,700cm)

朝、起きると腰に激痛です。
昨日の道具製作で腰を下ろして作業していたのが不味かったようです。腰が冷えたのも影響したのかも。ギックリ腰の予感が!!
こんなときは腰を暖めて安静にしておくのが一番ですが…、井戸掘りへGoです。


道具と材料


・オーガ本体+延長パイプ×18+45cm短尺パイプ=3,375cm
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×16=3,370cm
・砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)


掘削の状況


昨年末に掘り納めして、3週間振りの井戸掘りです。大晦日に揚水試験をしたため、井戸壁の崩落が心配でした。急激に揚水すると、帯水層から湧出する地下水で周囲の砂が崩れることがあるからです。

先ずは突き棒で深度を測定します。突き棒2号を井戸底に降ろすと、マーキング位置は高さ96cmでした。昨年末に比べて1m近く浅くなっています。掘りクズの沈殿でしょうか? それともヤマ(井戸壁の崩落)でしょうか?
突き棒2号で井戸底を突くと、マーキング位置が高さ24cmまで下がりました。これ以上は下がりません。年末は-16cm程度まで下がったので、単に砂が沈殿した掘りクズではなく、やはり砂利混じりのヤマが起きているようです。

突き棒2号で深度を測定します
突き棒2号が着底しました、
マーキングの位置は高さ96cmです、
1m近く掘りクズが溜まっています
突き棒2号で掘りクズを解しました、
マーキングは高さ24cmまで下がりました

昨日完成した砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)を実線投入します。
長さが1mですので、持ち手パイプの調整が必要です。オーガより50cm以上長いので、180cmの定尺パイプを外して45cmの短尺パイプに挿げ替えました。井戸底に降ろす途中の、深度10m位置で一度引っ掛かりましたが、持ち手パイプを引上げて自由落下させると突破できました。井戸壁の石に引っ掛かったようです。そして、SD2を井戸底に降ろすと、ハンドルの高さは102cmでした。

SD2を井戸底に押し込みます。結構固いです。SD2が井戸底で噛むこともあります。径75mmオーガで掘り下げた井戸穴に、径76.3mmのSTK鋼管をねじ込んでいるので仕方ないですね。いつもなら梃子で引き上げる所ですが、今回、複滑車を導入しました。SD2が井戸底で噛むと、スイベル(縒り戻し)を繋いで引上げて脱出させました。

SD2がハンドル高さ40cmまで下がりました。腰がきついです。

砂回収器:スクリュードライバ2号(SD2)を
投入します
SD2が着底しました、
180cm定尺パイプを外して
45cm短尺パイプを装着しています、
ハンドル高さは102cmです
SD2がハンドル高さ40cmまで下がりました

掘りクズはまだ60cm分しか取り込んでいません。
SD2をいったん引上げて、45cm短尺パイプを90cm短尺パイプに挿げ替えて45cm分延長しました。ハンドル高さは91cmになりました。

SD2を再度井戸底に押し込みます。腰がきついです。
SD2がハンドル高さ40cmまで下がりました。これで1m以上の掘りクズを取り込んだことになります。

複滑車を使ってSD2を引上げます。
手を離すと、SD2が下がりますが、ハンドル高さ71cmまでしか下がりません。ハンドルを廻すと下には掘りクズがあるようです。31cm分浅くなっています。SD2のゴム弁がずっこけて、取り込んだ土砂が流出した? それとも井戸壁が早速崩れたのでしょうか?

SD2を引上げて、
短尺パイプを45cmから90cmに挿げ替えました、
ハンドル高さは91cmです
SD2が再びハンドル高さ40cmまで下がりました
SD2をいったん引上げて戻すと、
ハンドル高さ71cmまでしか下がりません、
31cm分は何?

SD2を引上げました。
内部には目一杯土砂が詰まっています。逆止弁のゴム弁の動作は正常です。
SD2を取り外し、逆様にして土砂を排出しました。プラハンマーで本体を叩くとスルッと、土砂が出て来ました。土砂の排出を心配していましたが、実働させると問題ありませんでした。

SD2が帰還しました、
目一杯土砂が詰まっています、成功です
SD2を逆様にしてプラハンマーで叩くと、
土砂がスルッと排出されました

SD2の内径は70.7mmです。パイプ部の長さが約80cmで、容量は3リットル強です。
浚い揚げた土砂は、2リットルの砂と1リットルの豆砂利でした。

中身は2リットルほどの砂と、1リットルほどの豆砂利でした

再度、SD2で掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすとハンドル位置は高さ90cmです。先ほどから更に20cmほど出戻っています。井戸壁の崩落ですね。

SD2を井戸底に押し込みます。腰がきついです。
根性を出して、SD2をハンドル高さ30cmまで捩じ込みました。腰が限界です。

SD2の投入2回目です
SD2が着底しました、短尺パイプは90cm、
ハンドル高さは90cmです、
少々出戻っています
SD2がハンドル高さ30cmまで下がりました

複滑車を使ってSD2を引上げます。
手を離すと、SD2が下がりますが、今度はハンドル高さ56cmまでしか下がりません。(撮影忘れました) 高さ26cm分、また井戸壁が崩落したようです。

もう一度、SD2を捩じ込みますが、ハンドル高さ35cmまで下がった所で、固くてハンドルが回りません。根性も品切れです。

再度SD2 を押し込むと、
ハンドル高さ35cmまでしか下がりません

SD2を引上げました。
内部には今度も目一杯土砂が詰まっています。
SD2を取り外し、逆様にして土砂を排出しました。

SD2が帰還しました、
今回も目一杯土砂が詰まっています
SD2を逆様にして土砂を排出します

掘りクズの処置はもう良いでしょう。飽きました。
径50mmオーガで下穴を穿ちます。12/27に下穴35cm分を穿って、深度32m70cmに達しています。でも下穴は埋まっているはずです。もう一度掘り下げ直します。

径50mmオーガを井戸底に降ろします。180cm定尺パイプでは足りません。45cm短尺パイプを繋いで、ハンドル高さは113cmです。なんか変です。計算が合わないような…。

暗算していると、頭がパーンしそうなので、ブログの投稿時に計算しなおすことにして、取り合えず井戸掘りを続けます。


過去ブログの記録を確認しました。

【12/26】
径75mmオーガで45cm+90cm短尺パイプを挿げて、ハンドル高さ30cmまで掘削。深度32m35cm。

【12/27】
径50mmオーガで180cm定尺パイプに交換して、ハンドル高さ40cmまで下穴を掘削。下穴の深さは35cm、深度は32m70cm。

【本日】
径50mmオーガで45cm短尺パイプを追加したら、ハンドル高さ113cm。

ということは、径50mmオーガ投入時点の深度は32.42cmです。径75mmオーガでは深度32m35cmまでしか掘り下げていないので、7cm分はSD2で掘り下げたことになります。
固いはずだわ。

今日、ハンドル高さ40cmまで掘り下げたら、深度33m15cmになります。これで正解。


径50mmオーガを井戸底に押し込みます。
砂利は当たりません。砂層のようです。35cm分は前回穿った下穴部分、それ以降は新たな掘削ですが、手応えでは区別がつきませんでした。
ハンドルが55cmまで下がると、ガリ、ゴリっと砂利の感触が始まりました。砂利層に突入しました。そして、1時間40分掛けて、ハンドル高さ40cmまで下がりました。深度
33m15cmに到達です。

径50mmオーガで井戸底に下穴を穿ちます
径50mmオーガが着底しました、
45cm短尺パイプを繋いで、
ハンドル高さは113cmです
径50mmオーガがハンドル高さ40cmまで
下がりました

径50mmオーガのハンドルを引上げても上がりません。複合滑車で引上げてもダメです。井戸底でガッチリ噛んでしまいました。砂利層にオーガが引っ掛かったようです。梃子を使ってギコギコ作戦でも中々効果が出ません。腰がきつくて、力が入りません。
梃子で数cm引き上げ、複合滑車で固定して、梃子で引上げる。これを繰り返して、40分以上掛けて径50mmオーガを何とか引上げました。

径50mmオーガが井戸底でガッチリ噛んでしまいました、
複滑車と梃子を総動員して引上げます


感想と構想


列島を寒波が襲っているそうですが…。
当所は高曇りで、風もありません。天水桶も凍っておらず、暖かい一日でした。

今回、砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)を投入しました。構想段階から時間を掛けて製作した道具ですが、満足な性能を発揮しました。今回の投入回数は2回ですが、1m以上の掘りクズを一気に浚うことができました。

ポンプ式井戸掘り器では、井戸底を突くことで受動的に土砂を取り込むことしかできません。SD2は井戸底に溜まった土砂に本体を捩じ込むことで、能動的に土砂を取り込むことができます。この違いが大きいです。ストレスなく作業ができます。
それに材料は鋼管です。塩ビのように道具の破損を恐れて大事を取る必要もありません。
心配していた、土砂の排出も問題ありませんでした。

残る改良点は、ゴム弁のフランジを固定するSUS針金です。#18 1.2mmの太目を使っていますが、鋼管の外側で結束しているので、いずれ摩耗して破断してしまうでしょう。構造的な欠陥です。今は改良するアイデアがないので、豆にチェックするしかありません。

SD2のゴム弁と台座に破損はありません


アルバム


2016年1月23日



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