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投稿日 2018年6月28日木曜日

現代鑿井技術:エアーハンマー工法

調査と研究


硬岩における掘進率が非常に早い、近年開発された新しい工法です。

解説

エアーハンマーボーリング air hammer drilling

ダウンザホールハンマー工法(DTH工法:down the hole hammer drilling)とも呼ばれる。超硬ビットを先端に取り付けたパーカッションハンマーにエアーコンプレッサーで圧縮空気をロットを通して供給し、シリンダー内のピストンの往復運動によりビット先端チップに打撃を与え岩盤や転石等を粉砕する工法。圧縮空気のエアーリフト作用で掘り屑と地下水を、間欠泉のように噴出させる。

作動イメージ

エアーハンマー工法


特徴


項目/工法 ダウンザホールハンマ式
ビット(掘さくのみ)の保持 ドリルパイプ・ウエルドリルロッド
掘さく作用 孔底をハンマビットで打撃
掘り屑の排出 空気圧送による井外搬出
掘さく孔の保孔 コンダクタパイプ・セメンチング
泥水供給 泥水は不使用
泥水材料 不使用
掘さく可能深度 200m程度
ケーシング呼び径 100~400A
掘さく機械出力 15~135kW
泥水ポンプ
コンプレッサ 105~475PS
適用地質 岩盤(軟岩~極硬岩)
未固結層・崩壊層には不適

引用: さく井工事施工指針 平成25年版、社団法人 全国さく井協会、2013/9
https://www.sakusei.or.jp/

評価

長所

・硬岩における掘進率が早い。
・掘り下げ後の仕上げが早い。

短所

・対象が団結度の高い地層に限定される。
・騒音が大きく、住宅地では騒音問題が生じる。

その他

中硬~極硬の岩盤地帯において掘進能力を発揮する。


感想と構想


2018年8月に発生したチリ共和国コピアポ鉱山落盤事故で救出孔掘鑿を最速で行ったのもエアーハンマー工法です。
チリのコピアポで33人の鉱夫の救助に成功しました、プランB(Schramm T-130 machine)

現在掘鑿中の井戸現場はN値50超えの軟岩層です。エアーハンマー工法はもっと硬い岩盤層を打ち抜く工法です。

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