調査と研究
現在、掘削している井戸底はボーリング図によると、N値50の礫混じり粗砂層です。
2014年11月21日金曜日
柱状図を探しました
よっちゃん 「N値50~!?。砂礫だよね。ならコツコツやるしかないけど、ブルポイントでグッサリやっても、なかなか刺さらないんじゃないの。 昔勤めていた会社の工事で、横浜の埋め立て地で掘ったときは、現状地盤から3メートル下でN値50超えの土丹が出て、それを支えに工場を建てたことあるけど。土丹でその数値だとほとんどコンクリート並み、ユンボでもびくともしないし、ツルハシで均そうにも先の尖っていないものは歯が立たなかった。ハンパねぇ硬さだよ(ちかれたび~)。」 |
確かに井戸底は硬いです。粗砂だけなら突き棒で頑張れば少しずつ崩せますが、礫があると歯が立ちません。単管の刃先も潰れました。
少し、土木を勉強しましょう。
◆土工塾 機械土工とN値
http://hw001.spaaqs.ne.jp/geomover/schm/nv.html
N値(N-value) N値は、地質調査においてボーリングが実施されていると大抵得られるデータです。限られた地質調査データのなかで、数少ない硬軟を判定できる 情報です。 機械土工においては、掘削性(略)を判断する貴重なデータとなります。 このN値は、土の相対的な硬軟や締まり具合を知る指標となる値で、標準貫入試験(JIS A 1219)により求められます。 |
ふむふむ。
標準貫入試験(SPT:Standard Penetration Test) 標準貫入試験は、ボーリング孔を利用して、(略)サンプラを付けたロッドに、63.5kgのハンマを76cmの高さから自由落下させて打撃し、地中に 30cm貫入させるのに要した打撃回数(N値)を求める試験です。 |
これは知っています。家を建てるときに住宅メーカーから説明を受けました。
換算N値 (略)N値は土砂地盤において30cmの累計貫入量を得るために必要な打撃回数を示しますが、換算N値とは、50回打撃時の累計貫入量が30cmに満たない場合における指標であり、D級程度の軟岩・風化岩領域での比較的柔らかい岩盤(換算N値が300以下)に適用され、次式で求めます。 換算N値 = 50(回) × 30cm/50回打撃時の貫入量(cm) |
いっぱい打撃をするのが面倒だから、貫入量から打撃回数を逆算するということですね。
標準貫入試験装置と器具 (引用:土木塾 http://hw001.spaaqs.ne.jp/) |
N値の現場判別法とやらも記載されていました。
a)砂の場合
N値 | 相対密度 | 現 場 判 別 法 |
0~4 | 非常にゆるい | φ13mm鉄筋が手で容易に貫入する |
4~10 | ゆ る い | スコップで掘削可能 |
10~30 | 中 位 | φ13mm鉄筋を5ポンドハンマで容易に打込める |
30~50 | 密 な | 同上で30cm位入る |
50~ | 非常に密な | 同上で30cm位しか入らない 掘削にツルハシを要し、打込むと金属音を発する |
b )粘土の場合
N値 | qu(kN/m2) | コンシステンシー | 現 場 判 別 法 |
0~2 | 0~25 | 非常に柔らかい | 握り拳が10cm位容易に貫入する |
2~4 | 25~50 | 柔らかい | 親指が10cm位容易に貫入する |
4~8 | 50~100 | 中 位 | 中位の力で親指が10cm位貫入する |
8~15 | 100~200 | 硬い | 親指でへこみ、貫入に力がいる |
15~30 | 200~400 | 非常に硬い | 爪でしるしが付く (スキで除去できる) |
30~ | 400~ | 固結した | 爪でしるしを付けがたい (除去にツルハシを要する) |
ここでボーリング図を見直すと、7メートルより深い土層は全てN値50になっています。打撃回数と貫入量も記載されているので、換算N値を求めてみましょう。
換算N値83!! もうこれは土砂ではないっす。岩でないすか。gkbr
◆土工塾 岩の判別
http://hw001.spaaqs.ne.jp/geomover/rock/rk0.htm
リッピングとはブルドーザに付ける破石用の爪のようですね。
つまり、土木ではN値50以下が土砂、N値50以上は軟岩ということですね。
あの井戸底は軟岩です。なんてこったい。
7メートル
| 50回/29cm | 換算N値52 |
8メートル
| 50回/18cm | 換算N値83 |
9メートル
| 50回/21cm | 換算N値71 |
10メートル
| 50回/19cm | 換算N値78 |
換算N値83!! もうこれは土砂ではないっす。岩でないすか。gkbr
◆土工塾 岩の判別
http://hw001.spaaqs.ne.jp/geomover/rock/rk0.htm
岩の分類 (略)一般に、土砂・軟岩・硬岩の呼称区分は、後者の掘削における難易による分類で、以下のような考え方で区分しています。 土砂 : ブルドーザの排土板で掘削可能な地盤 軟岩 : リッピングで掘削可能な岩盤 硬岩 : 発破による掘削が経済的である岩盤 |
リッピングとはブルドーザに付ける破石用の爪のようですね。
掘削性の判断 施工前に地盤の掘削性を判断するには、設計図書の地質調査資料を調べます。 硬さを判断できるデータとしては、ボーリングデータのN値(標準貫入試験)、換算N値、RQD、一軸圧縮強度、超音波速度と弾性波探査の弾性波速度があります。 N値: 50以下の土砂の硬さを判断します 換算N値: 50~300の軟岩・風化岩の硬さを推定 RQD: 岩(ボーリングコア)の亀裂の程度(頻度)が判断できます 一軸圧縮強度: 岩片(ボーリングコア)そのものの硬さが判ります 超音波速度: 岩片(ボーリングコアの)弾性波速度 |
つまり、土木ではN値50以下が土砂、N値50以上は軟岩ということですね。
あの井戸底は軟岩です。なんてこったい。
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