井戸掘り道具の紹介
今回は、塩ビパイプの接続について、ご紹介します。
ポンプ式井戸掘り器や突き棒の持ち手には、塩ビのHIVP25 2mを繋いで使っています。HIVP30だと握ったときに太すぎ、HIVP20だと力を入れると簡単に撓るので、HIVP25がお勧めです。
HIVP(黒い塩ビ管)はゴムが練り込まれているため、強度が高いです。VP(灰色の塩ビ管)は安価なのですが、強度が低く、特に寒い時期に力をかけるとポキンと折れることがあります。価格が高くてもHIVPがお勧めです。接着剤はHIVP専用のタフボンドがありますので、こちらを使ってください。VP用のタフボンドではHIPVは接着できません。
塩ビパイプは3本1組、6m毎に分離・接続ができるようにしています。2015年12月時点、深度32mを掘削中の塩ビパイプの分離・接続の状況を紹介します。
では、パイプを繋ぎながらポンプ式井戸掘り器を井戸底に下ろす作業です。パイプの総延長は本体長1m+HIVP200×16=33mです。一連の作業時間は約10分です。
ポンプ式井戸掘り器を引上げるには逆の作業を行います。
ポンプ式井戸掘り器を井戸底に降ろします、 本体長は1mです (撮影:2015/12/19) |
塩ビパイプの連結1回目、 本体長1m+HIVP200×3=7mが井戸穴の中です (撮影:2015/12/19) |
塩ビパイプの連結2回目、 本体長1m+HIVP200×6=13mが井戸穴の中です (撮影:2015/12/19) |
塩ビパイプの連結3回目、 本体長1m+HIVP200×9=19mが井戸穴の中です (撮影:2015/12/19) |
塩ビパイプの連結4回目、 本体長1m+HIVP200×12=25mが井戸穴の中です (撮影:2015/12/19) |
塩ビパイプの連結5回目、 本体長1m+HIVP200×15=31mが井戸穴の中です (撮影:2015/12/19) |
ポンプ式井戸掘り器が着底しました、 総延長は本体長1m+HIVP200×16=33mです (撮影:2015/12/19) |
パイプの接続部には、メタルのバルブソケットと給水栓ソケットを使っています。メタルでも分離・接続を繰り返すとクセが付くようです。接続する組み合わせは毎回同じ方が良いようです。
そこで、ソケットの組み合わせが一目で判るように、テープの色と本数で識別できるようにしています。
塩ビの持ち手パイプの接続部です、 色テープで組み合わせています (撮影2015/12/12) |
別の塩ビの持ち手パイプの接続部です、 こちららは赤テープ2本です (撮影2015/12/12) |
塩ビパイプの分離・接続時には、両手を使います。井戸穴に降ろした塩ビパイプは、別途支える必要があります。このため、塩ビパイプには、保持ロープを付けてヤグラの単管に引っ掛けています。保持ロープは5mmのポリエチレンロープです。塩ビパイプに繋いでいる金具は吊バンドです。
塩ビパイプの連結部には、 安全のため吊りバンドで保持ロープを 設置して作業します (撮影:2015/12/19) |
吊バンドはパイプの固定金具です。
10個入りで1,333円です。ホームセンターでバラ売りしてますが、まとめ買いのほうがお得ですね。 | |
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塩ビパイプの上げ下げは、ヤグラの中のロの字形の滑り止め(一部を切り欠いています)の中を通して行います。滑り止めが無いと、6mのパイプが暴れて、ソケットの接続どころではありません。
空に映えるヤグラの内側です 、塩ビパイプは一部を切り欠いた ロの字形の単管の中を通します (撮影:2015/12/19) |
塩ビパイプを接続するソケットについては、以下の記事もお読みください。
2015年12月15日火曜日打ち抜き井戸の掘り方 その2 |
感想と構想
塩ビパイプは軽くて扱いやすいのですが、撓って暴れるのが難点です。
塩ビパイプを保管するときは真っ直ぐ立てておきましょう。斜めにして曲げていると、クセがついてパイプが暴れやすくなります。
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