井戸掘り道具の紹介
今回も、井戸掘りの安全対策を紹介します。井戸掘りのメインの道具のオーガの運用です。
長さ30m以上で重さ30kg近い道具です。色々気遣いをしないとヘマを遣らかしかねません。
先ずはパイプ延長時の保持ロープです。5mmのポリエチレンロープを使っています。しなやかで扱い易いのですが、磨耗には弱いです。パイプの上げ下げ時には目視で状態をチェックしています。この日は2箇所の保持ロープを交換しました。
ワイヤーロープの方が丈夫ですが、パイプの上げ下げ時には、左手はウインチを支えているため、ロープを
捌くのは右手一本しかありません。そのため、扱い易いポリエチレンロープを使い続けています。それに、ワイヤーロープも切れるときは切れますからね。
5mmポリエチレンの保持ロープは 上げ下げ時に常にチェックします、 今日はこの部分のロープが磨耗していました (撮影:2015/12/19) |
直ぐに切れる状況ではありませんが、 予防保守で保持ロープを交換しました (撮影:2015/12/19) |
オーガの持ち手パイプと引上げ用のトラックロープを繋ぐ箇所は3mmのワイヤーロープを使っています。万が一、オーガが井戸底で噛んで、更にパイプも破断した場合は、パワーウインチでトラックロープを引上げることになります。さすがにポリエチレンロープでは心許ないですから。
ワイヤーロープと取り付け金具のステーも、毎回目視でチェックしています。この日にチェックすると、だいぶ磨耗していました。繊維心が飛び出して、素線も何本か断線しています。交換時期が近いです
オーガの引上げロープはアンテナステイに 5mmワイヤーロープで連結しています (撮影:2015/12/19) |
ワイヤーロープもチェック対象です、 だいぶ磨耗して繊維心が飛び出してます、 素線も何本か断線しています、 交換時期が近いです (撮影:2015/12/19) |
次にオーガの連結部です。
オーガの上げ下げ時には、連結している各ボルトも目視でチェックしています。緩んだ箇所を見つけると、腰に下げたレンチでキュッと締め付けます。
オーガの分離・接続部以外の ボルトナットの点検です (撮影:2015/12/26) |
しかし、ちょっと気を抜くと、ナットが脱落していることがあります。この日に脱落したナットは、直ぐに井戸底から揚がってきました。
持ち手パイプのナットが1個外れていました (撮影:2015/8/9) |
脱落したナットが磨かれて揚がってきました (撮影:2015/8/9) |
オーガを繋ぐのはW5/16 38mmのボルトです。こちらも連結箇所を取り外す度に、状態をチェックしています。この日はボルトがだいぶ痩せてきていました。安い材料なので、気が付いたときに予防交換します。連結箇所以外のボルトナットも、その内にチェックしないといけませんね。
オーガを繋ぐW5/16 38mmのボルトが痩せています、 予防交換します (撮影:2015/8/29) |
最後に引き上げロープです。
引き上げロープはポリエチレン・ポリエステル混撚の9mmトラックロープを使っています。
末端がリング加工された強力ロープ、 最初は12mmを使っていましたが 捌き易い9mmに変更しました |
接続には安全環付きのカラビナを使用してます。上のナスカンは使い勝手は良いのですが、井戸底で砂利やワイヤーロープに接触して外れることがあるので使用禁止です。
トラックロープのアイも接続時に常にチェックします。摩滅してきたら、アイを編み直します。
引き上げロープの接続には 安全環付きのカラビナを使用してます、 上のナスカンは使用禁止です (撮影:2015/12/19) |
引き上げロープのアイも摩滅します 危なくなる前にアイを編み直します (撮影:2015/5/17) |
感想と構想
オーガの長さ対策については、出来ることはやったつもりです。でも重量対策はこれからです。30kg超えのオーガをウインチで上げ下げしていますが、そろそろ限界。怪我もしそうです。
検討しているオーガの重量軽減策を実行に移すべきですね。この正月休みかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿