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投稿日 2016年5月7日土曜日

大の大人2人で15cmですとは…

本日の記録


作業時間 9:00〜18:30
掘削記録 15cm(深度3,690cm) 15cmは下穴です
開始水位 555cm(水深3,120cm)

本日は晴天、後、高曇り。当地を含め神奈川県の海岸沿いは強風波浪警報発令です。でも、井戸掘り現場は山に囲まれているため、微風しか感じません。

井戸掘りは溜まった堀クズに難儀しています。今日は助働きも得て、頑張りました。しかし、新たに掘り下げられたのは僅か15cmでした。
厳しいのう。


作業の準備


最近、砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)の調子が悪いです。土砂の取り込みがうまくできていない感じです。逆止弁を点検すると、ゴム板が引き伸ばされています。これが影響しているのか、否かは判りませんが、ずっこける前に修繕しておきます。

いったん、逆支弁を取り外して確認すると、ゴム板自体は無事でした。まだ切れたりしていません。フランジをいったん緩めて、締め付け直しました。よっちゃん提供のミニスパナが役に立ちました。
SD2の本体に逆支弁をSUS針金で結束して、取り付け完了です。少しセンターがずれたけど、大きな気持ちでいきます。

砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)の逆止弁です、
ゴム板が引き伸ばされているので修繕します
ゴム板自体は無事でした、
フランジをいったん緩めて締め付けました、
よっちゃん提供のミニスパナが役に立ちました
SD2に逆止弁を付け直しました、
少しセンターがずれたけど、
大きな気持ちでいきます

次に浚い揚げた土砂から分離した、粘土を片付けました。箕に沈殿した分を、土嚢袋に入れて保管します。
これは井戸穴を埋め戻す際に、地上からの雨水の遮蔽に使う予定です。

浚い揚げた土砂から分離した粘土です、
沈殿した分を土嚢袋で保管します


道具と材料


・オーガ本体+延長パイプ×20+90cm短尺パイプ=3,780cm
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×17=3,570cm ←最近、使ってません
・砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)


掘削の状況


砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)で掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすと、19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは115cmです。前回(5/5)より、井戸壁が崩れて、高さ40cmほど浅くなっています。これ位なら軽症です。

砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)で
掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは115cmです、
前回より高さ40cmほど浅くなっています、
軽症ですな

SD2を井戸底に押し込みます。土層の締りは中位です。砂利は感じません。
チョイ上げ作戦でSD2が下っていきます。

SD2がハンドル高さ50cmまで下りました。これで高さ65cm分の土砂を取り込んでいます。

SD2がハンドル高さ50cmまで下りました、
これで65cm分の土砂を取り込んでいます

SD2を引上げました。
SD2の中身は擦切りいっぱいまで、土砂が詰まっています。高さ65cm分の土砂を取り込んだ時点で引上げましたが、どんぴしゃりです。

SD2を引上げました、
SD2の中身は擦切りいっぱいまで
詰まっています
SD2から土砂を排出​しました

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。揚がった砂利は少なめです。

SD2で浚い揚げた土​砂です、砂利は少なめです

2回目、SD2で残りの掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすと、90cm短尺パイプを取り外して、20本目の180c​m定尺パイプを挿げていますが​、高過ぎます。一瞬で井戸壁が崩れたようです。

2回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
90cm短尺パイプを取り外して、
20本目の180c​m定尺パイプを挿げましたが​、
高すぎます、
一瞬で井戸壁が崩れたようです

持ち手パイプを元に戻しました。19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは137cmです。先ほどの投入時より高さ20cm分も浅くなっています。先ほど浚い揚げた65cmと合わせて、高さ80cm以上、井戸壁が崩れたようです。ぐぬぬ!!

ところが、SD2のハンドルを5回転させたら、ハンドル高さ58cmまで一気に下りました。途中で引っ掛かっていただけかな?

元に戻しました、
19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは137cmです、
前回投入時より20cmも浅くなっています
SD2のハンドルを5回転させたら、
ハンドル高さ58cmまで一気に下りました、
途中で引っ掛かっていたかな?

SD2をいったん引き上げ、45cm短尺パイプと90cm短尺パイプを取り外し、20本目の180cm定尺パイプに挿げ替えました。これでハンドル高さは120cmになりました。それでも、高さ20cmほど浅くなっています。

SD2をいったん引き上げ、
45cm短尺パイプと90cm短尺パイプを取り外し、
20本目の180cm定尺パイプに挿げ替えました、
ハンドル高さは120cmになりました、
20cmほど浅くなっています

SD2を更に井戸底に押し込みます。土層の締りが強くなりました。
SD2がハンドル高さ85cmまで下りました。砂利と衝突してこれ以上は下りません。粘りましたが、ダメです。いったん引上げます。

SD2がハンドル高さ85cmまで下りました、
砂利と衝突してこれ以上下りません、
いったん引上げます

SD2を引上げました。SD2の中身は3cmほど下です。

SD2を引上げました、
SD2の中身は3cmほど下です
SD2から土砂を排出​しました、
トロトロの土砂です

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。砂利がたくさん揚がりました。
おまけに浚い揚げた土砂にダクトテープの破片がありました。昨年11月末に実戦投入で失敗したスクリュードライバー1号の残骸です。

SD2で浚い揚げた土​砂です、砂利がたくさん揚がりました
浚い揚げた土砂にダクトテープの破片がありました、
昨年11月末に実戦投入で失敗した
スクリュードライバー1号の残骸です

3回目、SD2で残りの掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプを挿げて、ハンドル高さは155cmです。また、70cmも浅くなっています。これではハンドルを回すのに、ちょっと高か過ぎます。

3回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
20本目の180c​m定尺パイプを挿げて、
ハンドル高さは155cmです、
ちょっと高か過ぎるかな?

SD2のハンドルを3回転させたら、ハンドル高さ103cmまで一気に下りました。土層の締りが超緩いです。

SD2を更に井戸底に押し込みます。ここからは土層の締りは強くなりました。
SD2がハンドル高さ75cmまで下りました。これで高さ80cm分の土砂を取り込んでいます。残りは高さ15cmですが、ここで引き上げます。(SD2が下った際の撮影は忘れました)

SD2のハンドルを3回転させたら、
ハンドル高さ103cmまで一気に下りました、
土層の締りが超緩いです

SD2を引上げました。SD2の中身は3cmほど下です。

SD2を引上げました、
SD2の中身は3cmほど下です
SD2から土砂を排出​しました

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。大きめの石がゴロゴロ揚がりました。

SD2で浚い揚げた土​砂です、
大きめの石がゴロゴロ揚がりました
SD2で一度に揚がった石です、
SD2を2回目に降ろしたときに衝突したものですね

4回目、SD2で残りの掘りクズを浚います。だいぶ、飽きてきました。
SD2を井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプを挿げて​、ハンドル高さは82​cmです。
井戸壁は崩れ止まったようです。残りは高さ22cm分の土砂を浚えば、片付け終了です。

4回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
20本目の180c​m定尺パイプを挿げて​、
ハンドル高さは82​cmです、
井戸壁は崩れ止まったようです

おーっと、ここで、よっちゃんの乱入です。
前回(3/26)から1ケ月以上のご無沙汰です。頑張って働いてください。

SD2がハンドル高さ60cmまで下りました。拡張済みの井戸穴最深部です。
SD2をいったん引上げて、浚い残しの土砂を確保しましょう。

1回目、SD2を引上げて離すと、ハンドル高さは75cmです。SD2をハンドル高さ60cmまで押し込み、15cm分の土砂を確保します。

2回目、SD2を引上げて離すと、ハンドル高さは70cmです。SD2をハンドル高さ60cmまで押し込みますが、ここで石の感触です。SD2を引き上げたタイミングで井戸壁から崩れ落ちたようです。10cm分の土砂と一緒に石を確保しました。

よっちゃんが作業していましたが、何度も上げ下げするとブーブー言うので、ここで引き上げることにします。
よっちゃん、意地悪している訳じゃないよん。(SD2が下った際の撮影は忘れました)

よっちゃん登場、
前回(3/26)から1ケ月以上のご無沙汰です、
頑張って働いてください

SD2を引上げました。SD2の中身は3cmほど下です。

SD2を引上げました、
SD2の中身は3cmほど下です
SD2から土砂を排出​しました

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。また大きめの石が揚がりました。

SD2で浚い揚げた土​砂です、
また大きめの石が揚がりました
SD2で揚がった石です、
最後に井戸底で衝突した石ですね

掘りクズがやっと片付きました。径50mmオーガで新たに下穴を穿ちます。(径50mmオーガ投入前の撮影は忘れました)

径50mmオーガを井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは90cmです。掘りクズは5cmしか残っていません。よっちゃん、Good job!!

径50mmオーガが着底しました、
20本目の180c​m定尺パイプに
90cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは90cmです

径50mmオーガを井戸底に捩じ込みます。
ハンドル高さ85cmまでは掘りクズです。ガラガラと砂利を掻き回す手応えがします。
そして、ハンドル高さ85cm以下が新たな掘り下げです。ハンドルに伝わる手応えがなくなりました。粘土混じりの砂層に変わったようです。土層の締まりは中ぐらいですが、喰い込みが悪いです。砂層の表面を撫ぜている感じです。1cm掘り下げるのにも時間が掛かります。

よっちゃんと交代でハンドルを回します。径50mmオーガが噛むのが怖いので、ちょこちょこ、ハンドルを引上げながら、掘り進めます。

やっと、ハンドル高さが70cmまで下りました。これで新たに15cm分を掘り下げることができました。
(オーガが下った際の撮影は忘れました)
径50mmオーガが噛んでいないか確認するため、引上げてみます。高さ20cmほどはハンドルを左回ししながら引き抜けましたが、ここで噛んでしまいました。んー、なんだこりゃ?
複合滑車(ダブルタイフーン)で引上げますが、上がりません。径50mmオーガで僅か15cm掘り下げただけで、噛んでしまいました。ぐぬぬ!!

径50mmオーガのハンドルが100cmまで上がりましたが、まだ引き抜けません。



よっちゃん 「径50mmオーガで掘り始めたところより、ハンドルが高くなってるよ。本当に噛んでるの?」

儂 「うー・・・、そりゃそうなんだけど、引き抜けない。」


ハンドルを回転させオーガを緩めて、ダブルタイフーンで引上げます。その内、ハンドルも回転しないぐらいカチカチに噛んでしまいました。
仕方ないので、ダブルタイフーンのロープを煽るように上下させて、引上げました。これで1回に上がるのは2~3cmです。よっちゃんと交代でロープを引いて、ハンドル高さ180cmでやっと引き抜けました。

※オーガが噛む理由が判りました。オーガが噛むから、井戸壁が崩れるのではありません。井戸壁が崩れるから、オーガが埋まり噛んでしまうのです。深度31m以降で色々と謎の現象が起きたのですが、全て解けました。じっちゃんの名にかけて!!

径50mmオーガで僅か15cm掘り下げただけで
噛んでしまいました、
ハンドル高さ180cmでやっと引き抜けました

5回目、SD2で下穴を穿って出た掘りクズを浚います。径50mmオーガの騒動で、また井戸壁が崩れているはずです。

SD2を井戸底に降ろしました。20本目の180cm定尺パイプは取り外しました。19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは97​cmです。井戸壁が崩れて、高さ130cm以上浅くなりました。

5回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
19本目の180c​m定尺パイプに
90cm短尺パイプを挿げ足して、
ハンドル高さは97​cmです、
井戸壁が崩れて高さ130cm以上浅くなりました

SD2を井戸底に押し込みます。土層の締りはゆるいです。崩れたてですからね。
SD2がぐいぐい下っていきます。

SD2がハンドル高さ60cmまで下りました。連結部が地上にある内に持ち手パイプを延長します。

SD2がハンドル高さ60cmまで下りました、
連結部が地上にある内に持ち手パイプを
延長します

SD2に45cm短尺パイプを挿げ足しました。ハンドル高さは105cmになりました。
SD2を更に井戸底に押し込みます。ハンドル高さが90cmを過ぎると、土層の締りが強くなってきました。

SD2がハンドル高さ62cmまで下りました。砂利に突っ掛かりこれ以上下りません。ここまでにしておきましょう。これで高さ80cm分の土砂を取り込んでいます。

SD2に45cm短尺パイプを挿げ足しました、
ハンドル高さは105cmになりました
SD2がハンドル高さ62cmまで下りました、
砂利に突っ掛かりこれ以上下りません、
これで高さ80cm分の土砂を取り込んでいます

SD2を引上げました。SD2の中身は5cmほど下です。

SD2を引上げました、
SD2の中身は5cmほど下です
SD2から土砂を排出​しました

浚い揚げた土砂の始末は、明日にしましょう。
本日はここまで、よっちゃん、お疲れ様でした。


感想と構想


よっちゃんが1ヶ月振りに助働きに来てくれました。土砂浚いに剛力を発揮してくれています。道具を壊しかねない勢いです。


儂 「いやー、助かるわ!!最近、歳のせいか疲れ易くてね。」

よっちゃん 「違うわ。道具の重さのせいだよ。前回(3/26)手伝ったときより、確実に重くなってる。」

儂 「気のせいじゃないの。たまに来るからそう思うだけ。もっと頻繁に手伝いに来るように!!」

よっちゃん 「・・・」



道具の重量ですが、オーガと定尺パイプだけで30kg超えです。SD2だと5kg位がオンされて、総重量は40kg近いです。確かに重いわな。

部材長さ(cm)重さ(kg)本数計(cm)計(kg)
オーガ一式921.91921.9
アンテナマスト(E25)1801.3203,60026.0
コネクタ(SGP15A)(20)0.32106.3
(計)3,69234.2


アルバム


2016年5月7日


投稿日 2016年5月6日金曜日

水文学、水理的短回路とは

本日の記録


本日はGWの合間ですが、勤務先はカレンダー通りの通常業務日です。しかし、出勤者は1割以下、事務所スカスカです。
勤務先は年末年始以外は、夏休み等の定期休暇はありません。基本、「有給使って好きなときに調整して休んでね」、って方針なんで、連休の合間などは皆さんお休みです。
自分と言えば、××代理って職責なので、××さんがお休みのときは休めません。何か問題が発生したときに対応せよ、って事ですが取り合えず何も起きません。世間様も今日は大体お休みですしね。

自分の仕事は、GW前にやるべき事は済ましてあるので、お暇です。やることもないので、ブログの整理しています。(笑)


井戸の研究


先月中旬に、ほぼ海抜0mまで打ち抜いた際のブログの記事に、コメントいただきました。
ありがとうございます。

2016年4月12日火曜日
海抜0mでも自噴しないのか


匿名 2016年4月28日 6:57

井戸枠がないと被圧水層に達しても上の帯水層に流れるだけで自噴はしないよw水位すら上がりません。



あちゃー、やっぱりそうでしたか。今の掘り下げている井戸は、深度6mで出水して、水位はGL-5.5m辺りを上下しています。深度36mまで打ち抜いても水位は変わりません。湧き上がった地下水が、別の帯水層に流出しているとしたら、納得です。

打ち抜き井戸経験者の方のブログを読むと、「帯水層が複数あるときは、ケーシングパイプに複数のスクリーンを設置すると、取水量が増大する」、なんて記事があったので、そんなものかと思っていました。でも、これって宙水や不圧水を取り込む浅井戸の話ですね。被圧層の深井戸とは別の話です。

前に水文学(すいもんがく)で地下水ポテンシャルを勉強したときに、ピエゾメーター(piezometer、間隙水圧計)についても調べました。ネットで見つけたのが以下の資料です。


応用地質株式会社
「野外の間隙水圧を正しく測定するための覚書 - 間隙水圧計の歴史的変遷と野外計測事例を基に-」 菅原 紀明、応用地質技術年報、No.26、2006年
https://www.oyo.co.jp/oyocms_hq/wp-content/uploads/2014/12/2006_03.pdf


一部を引用します。


(3) 裸孔内の流速と流向測定
 一般に地盤は不均質であって,地下水の流れは均質な土中を流れる自由地下水面を持つ単純な流れではない。地盤は,網目状,または層状に透水係数の異なる地層が交錯しており,地下水は大小さまざまな水ミチや不連続な亀裂に存在する。
 図-2.は岩盤の裸孔で計測された孔内の流速分布と流向を示したもので,この図から,各深度で相対的に別々の圧力水頭を持っていることが分かる。裸孔の貫通によって地盤内に水理的短回路が作られたことになり,裸孔の示す水位はその回路の環境下で平衡が成り立つ水位を示しているにすぎない。

引用:野外の間隙水圧を正しく測定するための覚書、p47-48


下の図は地下に帯水層が、上中下層に複数存在している井戸穴の例です。その内、中央部分の帯水層の地下水ポテンシャルが高く、上下の帯水層の地下水ポテンシャルが低い場合の地下水の流れ方を示した図です。
上部と下部に下降水流があるのは、そこの帯水層に地下水が流出しているためです。そして井戸自体の水位は、各帯水層の地下水ポテンシャルが平衡した水頭を示すというものです。


この地下水ポテンシャルが高い位置から低い位置に地下水が流出するのが、「水理的短回路」です。電流のショートと同じような、地下水流のショートです。

今掘り下げている井戸も、ショートしているようです。


感想と構想


いよいよ、ケーシングパイプを入れるべきですね。
でもケーシングパイプを入れるのは一発勝負です。帯水層の位置を間違えたら取り返しがつきません。そもそも、本当に被圧層の帯水層に達しているのかも不安です。

こちらは素人なので悩みますが、本職はどうしているのでしょうか。
プロの鑿井業者は、電流計を井戸内に挿入して、帯水層の位置を探るそうです。

  • 帯水層位置:地下水がきれいなので誘電率が低い=電流が流れ難い
  • 帯水層からずれる:地下水に泥水等の不純物が含まれ誘電率が高い=電流が流れ易い

素人でも使える道具があるか、探して見ますか。

2018/6/19訂正
誘電率の件、どこかの鑿井業者のサイトかブログで見掛けた話です。確認のため再度探しましたが見つからないです。聞きかじりの話を誤解してたかもしれません。
鑿井で行うのは電気検層(比抵抗検層)です。これは地層の性質(水を通し易いか否か)を判定する検査です。帯水の有無は直接的には判りません。
本件、もう少し調べてみます。



水理的短回路の図を見て気が付きましたが、被圧層の地下水ポテンシャルがもっと高かったら、水位はやっぱり上がるんじゃね? もっともっと高かったら自噴するとか?

ダメかなー、何か物理学に反してますかね。地下水が流出している帯水層の透水率次第だと思うんだけんど。

もう少し、掘り下げてみますか。(笑)


投稿日 2016年5月5日木曜日

土砂を浚っても浚っても崩れます、男の修行ですな

本日の記録


作業時間 9:00〜17:00
掘削記録 0cm(深度3,675cm)
開始水位 555cm(水深3,120cm)

本日は立夏、夏の始まりです。気温も25度を超えて夏日ですが、湿度が低く井戸掘り好日です。

掘りクズを片付けて、新たに井戸底を掘り下げたいのですが…。井戸底の土砂を浚っても、浚っても井戸壁が崩れてきます。(泣)


道具と材料


・オーガ本体+延長パイプ×20+45cm短尺パイプ=3,735cm
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×17=3,570cm ←最近、使ってません
・砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)


掘削の状況


3連休、3日目。だいぶ身体にガタがきましたが、井戸掘り開始です。

砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)で掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすと​、19本目の180c​m定尺パイプに45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは96cmです。昨日の径75mmオーガの引き上げで井戸壁が崩れて、高さ170cmほど浅くなっています。これぐらいなら、SD2で2~3回浚えば、土砂は片付くはずです。

砂回収器:スクリュードライバー2号(SD2)で
掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
19本目の180c​m定尺パイプに
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは96cmです、
昨日より高さ170cmほど浅くなっています

SD2を井戸底に押し込みます。土層の締りは緩いです。砂利は感じません。
ハンドルを回すと、SD2がグイグイ下っていきます。
SD2がハンドル高さ40cmまで下りました。ハンドルが低すぎるので、持ち手パイプを延長します。

SD2がハンドル高さ40cmまで下りました、
ハンドルが低すぎるので、
持ち手パイプを延長します

SD2を引上げて45cm短尺パイプを取り外して、90cm短尺パイプに挿げ替えました。ハンドル高さは89cmになりました。
SD2を更に井戸底に押し込みます。土層の締りは中位に変わりました。
チョイ上げ作戦でSD2が下っていきます。ちょっと腰がきつい。

SD2がハンドル高さ60cmまで下りました。これで高さ81cm分の土砂を取り込んでいます。ここで引上げます。

SD2を引上げて45cm短尺パイプを取り外して、
90cm短尺パイプに挿げ替えました、
ハンドル高さは89cmになりました
SD2がハンドル高さ60cmまで下りました、
これで高さ81cm分の土砂を取り込んでいます

SD2を引上げました。
SD2の中身は1cmほど下です。ほぼ満杯です。良いタイミングで引き上げられました。

SD2を引上げました、
SD2の中身は1cmほど下です、
ほぼ満杯です
SD2から土砂を排出​しました、
トロトロの土砂です

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。砂利は少なめです。

SD2で浚い揚げた土​砂です、砂利は少なめです

2回目、SD2で残りの掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすと​、19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは110​cmです。井戸壁は崩れていません。良い感じ。

2回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
19本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは110​cmです

SD2を井戸底に押し込みます。土層の締りは急に強くなりました。
SD2のハンドルを回転させますが、中々下りません。チョイ上げ作戦でも力不足です。

なんとか、SD2がハンドル高さ40cmまで下りました。これで高さ70cm分の土砂を取り込みました。

SD2がハンドル高さ40cmまで下りました、
これで高さ70cm分の土砂を取り込みました

SD2を引上げました、中身は50cmも下でした。SD2の砂収容部に半分も詰まっていません。
SD2から排出した土砂はチョッピリです。ぐぬぬ。

ゴム弁がずっこけて、土砂が流出したのでしょうか? 
ゴム弁をチェックしました。ゴム板が引き伸ばされていますが、特に問題は無いようです。原因不明です。

SD2を引上げました、中身は50cmも下でした
SD2から排出した土砂はチョッピリです、
ゴム弁がずっこけたか?

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。砂はいつもの1/3、砂利は一つまみしかありません。

SD2で浚い揚げた土​砂です、
砂は1/3、砂利は一つまみしかありません

3回目、SD2で残りの掘りクズを浚います。
SD2が井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプを挿げて​、ハンドル高さは158​cmです。一瞬で高さ70cm以上浅くなりました。うーん、先ほどSD2から流出した土砂なのでしょうか?
辛いのう。

3回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
20本目の180c​m定尺パイプを挿げて​、
ハンドル高さは158​cmです、
一瞬で高さ70cm以上浅くなりました

SD2を井戸底に押し込みます。土層が超締まっています。流出した土砂なら締まりは緩いはずです。訳が判らん。
SD2のハンドルをヒーヒー言いながら回しますが、中々下りません。

何とかSD2がハンドル高さ90cmまで下りました。これで70cm弱の土砂を取り込みました。噛みが怖いのでここで引上げます。

SD2がハンドル高さ90cmまで下りました、
これで70cm弱の土砂を取り込みました、
噛みが怖いのでここで引上げます

SD2を引上げますが、途中で噛んでしまいました。ダブルタイフーンのロープを煽るように上下させ騙し騙し引上げました。また井戸壁を傷つけたかもしれません。(泣)

SD2の中身は1cmほど下です。ほぼ満杯です。取り込む土砂が70cmでも多かったようです。

SD2を引上げました、
SD2の中身は1cmほど下です、
ほぼ満杯
SD2から土砂を排出​しました、
今回もトロトロの土砂です

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。今回も砂利は少なめです。

SD2で浚い揚げた土​砂です、
今回も砂利は少なめです

4回目、SD2で残りの掘りクズを浚います。
SD2を井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプを挿げていますが、また井戸底が浅くなりました。これでは無理です。ぐぬぬ!!

4回目、SD2で残りの掘りクズを浚います
SD2が着底しました​、
20本目の180c​m定尺パイプを挿げていますが、
また井戸底が浅くなりました、
これでは無理!!

SD2から20本目の180c​m定尺パイプを取り外し、90cm短尺パイプに挿げ替えて​、ハンドル高さは123​cmです。また井戸壁が崩れて、高さ120cmほど浅くなっています。

SD2から20本目の180c​m定尺パイプを
取り外し、
90cm短尺パイプに挿げ替えて​、
ハンドル高さは123​cmです、
また高さ120cmほど浅くなっています

SD2を井戸底に押し込みます。土層の締りは緩いです。崩れたてですからね。
SD2がグイグイ下ってありがたいのですが、無駄な作業です。
SD2がハンドル高さ60cmまで下りました。連結部が地上にある内に持ち手パイプを延長します。

SD2がハンドル高さ60cmまで下りました、
連結部が地上にある内に持ち手パイプを
延長します

SD2に45cm短尺パイプを挿げ足しました。ハンドル高さは105cmになりました。
SD2を井戸底に押し込みます。土層の締りは緩いままです。

SD2がハンドル高さ75cmまで下りました。これで取り込んだ土砂は高さ93cm分です。計算を間違えて、またやり過ぎました。これでまた噛まなければ良いのですが。
(SD2が下った際の撮影は忘れました)

SD2に45cm短尺パイプを挿げ足しました、
ハンドル高さは105cmになりました

幸い、SD2は噛まずに引上げられました。
SD2の中身は1cmほど下です、ほぼ満杯です。

SD2を引上げました、
SD2の中身は1cmほど下です、ほぼ満杯
SD2から土砂を排出​しました

SD2で浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。煎餅みたいな大きめの石が揚がりました。

SD2で浚い揚げた土​砂です、
煎餅みたいな石が揚がりました
煎餅石です、一部欠けていますが、
元々の古い割れです

溜まっている土砂は残り60cm分です。その内、20cmは井戸穴拡張後でSD2はまだ通していません。もう1回、SD2を降ろせば完了かもしれませんが、体力切れです。
本日は終了!!


感想と構想


井戸底の土砂と対峙しています。
忍耐力を練り、根性を鍛えるには、井戸掘りは良い趣味ですな。(痩せ我慢)


  男の修行 山本五十六
 苦しいこともあるだろう
 云い度いこともあるだろう
 不満なこともあるだろう
 腹の立つこともあるだろう
 泣き度いこともあるだろう
  これらをじつと
    こらえてゆくのが
 男の修行である


うむ。


アルバム



2016年5月5日


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