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投稿日 2018年7月28日土曜日

台風接近により井戸掘り中止

本日の記録


起床すると雨です。午前中は降ったり止んだりなので、無理をすれば活動できましたが、まーいいや。今日は台風接近のため、井戸掘り中止です。明日は午後には台風も抜けるようです。明日に期待ですが、雨台風だと現場裏の斜面が危ないです。急斜面なので崩落の恐れありです。様子を見て判断しましょう。

午後は所用を済ませた後、ホームセンターで資材の購入です。


資材の購入


・セーフティコード 3本
・腰袋 2個
・ブルーシート 180×270 2枚

腰に下げている道具ですがちょっと具合が悪いので、小さな現場改善です。

よく使う道具にはヒモを通して、
ベルトに繋いでおきます
ブログ主のお腹です(笑)
(撮影:2015/12/19)

ビニール紐でスパナやレンチを腰に繋いでましたが、弛んだ紐が周囲に引っ掛かって危ない事があります。改善のため、セーフティコードに切り替えることにしました。
持ち手パイプの連結分離に使うスパナ・レンチ・ドライバー用に3本購入しました。道具がコードの色だけで判断出来るように色違いにしました。

ビニール紐でスパナやレンチを
腰に繋いでましたが、
セーフティコードに切り替えます

掘鑿道具の上げ下げ時やヤグラの登り降りの際に、ポケットに入れたスパナやレンチが腿や尻に刺さって痛いので、腰袋を購入しました。

ポケットに入れたスパナとレンチが
腿や尻に刺さって痛いので、
腰袋を購入しました

ブルーシートは道具を収納しているベランダストッカー4個を覆うために購入しました。紫外線による劣化防止のための日除けと、雨水の浸入防止です。


感想と構想


購入した腰袋ですが、セーフティコードを繋ぐ穴がない事に気が付きました。失敗しました。笑
ちょいと工夫してみますか。


投稿日 2018年7月26日木曜日

電気検層は有効なのか?

井戸調査


水井戸の鑿井業者で一般的に行われているのは比抵抗検層のようです。一般に電気検層と呼ばれる手法です。こんな機器が使われています。
作動原理はリンク先を参照ください。

商品の詳細
電池駆動、小型、軽量で井戸やさく井、アースの電気検層に最適な、現場用の比抵抗測定器です。
さすがにAmazonでは販売していません。
147,000円
電気検層器 井戸Pack10
ジオテクサービス株式会社
http://www.geots.co.jp


電気検層は地層の構成を調べる手法です。地層の違いにより、電気抵抗は以下に示す傾向となります。


粘土 < シルト < 砂 < 砂礫


つまり、粘土層が最も抵抗値が低く、砂礫層が最も抵抗値が高くなります。一方、水の透過性は粘土層が最も透過性が低く、砂礫層が最も透過性が高くなります。当たり前ですが、砂礫層が最も水を通し易く、地下水が湧出する可能性が高いという事です。つまり、電気検層によって抵抗値が低い地層=砂礫層を検知する事ができます。

ただし、これは地層を判定するだけで、地下水の湧出自体を判別する事はできません。その他の手法も組み合わせて帯水層を決定し、その位置にスクリーンを設置するのが、鑿井工事の手番です。

現代の鑿井工事でもサンプリングを実施しています。これにより地層の状態はある程度判別できます。しかし、例えばパーカッション工法では衝撃で掘鑿を行うため、サンプリングする地層が攪乱されます。そのため帯水層を判定するために検層は重要な作業となります。


感想と構想


井戸屋は帯水層を機器で判定しているらしい。どこで機器を売っているのか。機器のレンタルはあるのか。そんなことを夢想していた時期もありました。

地層はサンプリングと柱状図をきちんと作っていれば判別できます。手掘りなら地層の攪乱はありません。そう、自分が掘り下げている今の井戸には電気検層は必要ないんだな。
そもそも、14万円もの機器は手が出ません。笑

いやー、やはり井戸掘りは奥が深い。楽しいわ。

投稿日 2018年7月25日水曜日

検層とは

井戸調査


以前、水理的短回路の記事を投稿しました。井戸穴が被圧層に達しても湧出した地下水が他の帯水層に流出してしまう現象です。この中で帯水層の判定方法について書き込みました。しかし、聞きかじりで不正確な情報だったので、今回きちんと調べてみました。

2016年5月6日金曜日
水文学、水理的短回路とは

何が不正確かというと、『地下水の誘電率で帯水層を判定できる』という内容です。以前どこかの鑿井業者のサイトかブログで見掛けた話だったのですが、現時点で探してもページが見つかりません。これって本当の話なの?
そもそも、帯水層の判定ってどうやるの?



井戸掘りのバイブル、一般社団法人 全国さく井協会の『さく井工事施工指針』には、次のように示されています。帯水層の判定は『検層』と呼ばれる検査です。

さく井工事施工指針
第2節 検層及び各種試験
2-2-1 検層
検層は、掘さく終了後に裸孔内へゾンデ(プローブ)を降下させ、孔壁周辺の地層の物理的性質を測定する方法で、測定結果より帯水層になりうる地層を把握してスクリーン設置位置の決定に供される。
電気検層が最も基本的な種目であるが、その他の検層が有効なデータをもたらす場合もあり、目的、地層状況に合わせた検層を行う。
(a)電気検層
電気検層は比抵抗検層と自然電位検層があり、測定は自動記録の検層装置またはスポット測定検層器を使用する。
(b)その他の検層
温度検層、泥水比抵抗検層、自然放射能検層、音波検層などがある。
引用:一般社団法人 全国さく井協会
https://www.sakusei.or.jp

なるほど、検層には複数の手法があるのですね。『地下水の誘電率で帯水層を判定できる』とは『泥水比抵抗検層』のことだったようです。良かった、間違ったことは書き込んでいなかった。(笑)

各検層の手法を記事にしようかとも思いましたが、判りやすいサイトを見つけましたので、こちらを紹介します。こちらは温泉開発を主業務にしている業者さんです。

検層業務紹介
株式会社プラックス
http://pracs.net

紹介されているのは井戸工事施工で行われる11種類の手法です。帯水層の判定だけではありません。また、ケーシングの有無で適用出来る手法が限定されます。

  1. 温度検層
  2. 比抵抗検層
  3. 自然電位検層
  4. 自然放射能検層
  5. 孔内水電気伝導度検層
  6. 流速測定検層
  7. 口径検層
  8. セメントボンド検層
  9. CCL検層
  10. フルウェーブソニック検層
  11. TVカメラ検層


感想と構想


検層について調べました。勉強になります。でも、さく井技能士を目指している訳ではないのです。笑

帯水層を判定する。電気検層についてもう少し調べてみましょう。


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