本日の記録
作業時間 13:30〜18:00
掘削記録 0cm(深度2,775cm) 掘りクズの除去のみ
開始水位 530cm(水深2,245cm)
前日の天気予報では、雨後曇りでした。
朝起きるとやはり雨です。今日は雨避けを作って、井戸掘り道具の準備ぐらいしかできないと思っていましたが、午後には晴れました。拾い物の一日でした。
作業の準備
朝、現場に入って最初の仕事は引き上げ用のトラックロープのメンテナンスです。ロープのアイが磨耗していました。三本編みの一本が完全に擦り切れています。実は先週、編み直したのですが失敗したぽい。
今朝は落ち着いて再度編み直しました。濡れたロープは編み難い、乾いたときにやるべきです。
トラックロープのアイを編みな直しました、 三本編みの1本は完全に擦り切れていました、 真ん中は先週編んだ失敗作 |
道具と材料
・オーガ本体+延長パイプ×15+45cm短尺パイプ=2,880cm
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×14=2,970cm
・ポンプ式井戸掘り器
掘削の状況
沈澱した土砂を浚います。ドラゴンジョーの初戦です。
ドラゴンジョーを引き上げると、圧力抜き孔まで泥水を取り込んでいます。大成功!!
揚がってきたのは粗砂です。
ドラゴンジョーで沈殿した土砂を浚います |
圧力抜き孔まで水が入っています |
沈殿した土砂が揚がりました、 粗砂です |
タップビスの台座で、ゴム弁をなんとか支えています。
ゴム弁はすっぽ抜けるギリギリで堪えています |
「大きな石」を引き揚げます。その前に掘りクズを解しましょう。
径50mmオーガを井戸底に降ろすと、ハンドル高さは110cmです。ハンドル高さ40cmまで掘り下げているので、掘りクズが70cm溜まっています。
ハンドルを回して掘り下げます。20cm程下がると、ガリッ・ゴリッと砂利だか石の感触がします。「大きな石」?
砂利を通過して、10分ほどでハンドル高さ40cm迄掘り下げました。
径50mmオーガで掘りクズを解し直します |
径50mmオーガが着底しました、 ハンドル高さは110cmです |
径50mmオーガがハンドル高さ40cmまで下がりました |
掘りクズを解した所で、ドラゴンジョーを井戸底に降ろします。持ち手パイプのソケット位置で、井戸底にへの沈下を確認します。
ドラゴンジョーを押し込みますが、渋いです。掘りクズが解れていれば、ズルズルと下がるはずですが、力を加えても中々下がりません。25cm迄下がった所で、ドラゴンジョーが動かなくなりました。「大きな石」は確保できたでしょうか?
ドラゴンジョーを引き上げると、中身は空っぽです。取り込んだ土砂の重みに耐えかねて、ゴム弁がずっこけたようです。ぐぬぬ!!
ドラゴンジョーで「大きな石」を浚います |
手持ちパイプが65cmから40cmまで下がりました、 25cm分の土砂を取り込んだはずです |
ドラゴンジョーが帰還しました、 中は空っぽです |
ドラゴンジョーは「大きな石」対策で、口径を確保するために台座替りのタップビスの本数を控えてました。しかし、ゴム弁がずっこけては仕方ありません。45度毎に計8本をグルリと打ち込みます。
ずっこけたゴム弁を支持するためタップビスを追加で打ち込みます |
タップビスでスイコを強化したドラゴンジョーを、再度井戸底に降ろします。掘りクズが押し固められて、持ち手パイプのソケット位置は60cmに下りました。
ドラゴンジョーを押し込みますが、やはり渋い。先程と同じ位置まで下がって動きが止まりました。20cm分の土砂を取り込んだはずです。今度こそ「大きな石」は揚がるでしょうか?
ドラゴンジョーを引き上げると、中身は空っぽです。また、ゴム弁がずっこけたようです。ぐぬぬ!!
(ちょい落胆して、写真は撮り忘れました。)
ドラゴンジョーが着底しました、 ソケット位置は60cmです |
ドラゴンジョーが20cm下がりました |
ドラゴンジョーのタップビスで作った台座では、ゴム弁を支え切れません。良いアイデアでしたが、改良が必要です。
つまり、掘りクズを20cm分以上取り込むと、重さでゴム弁がずっこけます。ならば10cmずつ浚渫してみましょう。
3回目、ドラゴンジョーを井戸底に降ろすと、ソケット位置は60cmです。前回と変わらず。
ドラゴンジョーを押し込み、10cm下がった所で引き上げます。今度は成功!! 粗砂と砂利が揚がりました。「大きな石」はありません。
4回目、ドラゴンジョーを井戸底に降ろすと、ソケット位置はまた60cmです。全然進まない!!
ドラゴンジョーを押し込み、10cm下がった所で引き上げます。また、粗砂と砂利が揚がりました。「大きな石」はありません。
掘りクズの土砂が揚がりました |
二回目は掘りクズの土砂が少ないです |
土砂が揚がる様になりましたが、進展がありません。「大きな石」も揚がりません。井戸底の掘りクズが押し固められているのでしょうか?
径50mmオーガで再度掘りクズを解しましょう。
径50mmオーガを井戸底に降ろすと、ハンドル高さは105cmです。5cm下がりましたが、これでは進んでいるとは言えんね。
ハンドルを回しますが、オーガが下がりません。んー、何か変。オーガが空回りしています。何度か確かめて、ハンドルを引き上げて井戸底を突いて判りました。オーガ先端の三角錐の真下に石があります。カッツン・カッツンと石にぶつかる感触があります。「大きな石」?
オーガはこの状態になると無力です。ハンドルを幾ら回しても掘り進めることは出来ません。ピンチです。どうしましょ?
以前、同じ状態になったのは径25mmオーガの掘削時でした。衝突した石が小さかったことと、径25mmオーガ自体が細いため、グリグリ押し込んで何とか先端を横滑りさせて脱出しました。
今回は「大きな石」と径50mmオーガなので、横滑りはムリぽ。
いや、「大きな石」は、いったん掘り下げてグズグズになった土砂に浮かんだ状態のはず。押し込めば不等沈下して脱出できる!! 色々考えましたが、ハンドルに腰を降ろしてグリグリ作戦で、なんとか突破できました。そんなに「大きな石」ではない?
突破後は径50mmオーガで10分も掛からず、ハンドル高さ40cmまで解し直しました。ただし途中で何度も噛んだため、梃子でギコギコ作戦を併用です。
径50mmオーガで掘りクズを解し直します |
径50mmオーガが着底しました、 ハンドル高さは105cmです |
径50mmオーガがハンドル高さ40cmまで下がりました |
「大きな石」だと思っていましたが、落ち着いて考えてみましょう。
※状況証拠
・井戸穴の径は75mm
・径75mmオーガは通過不可(先週、ハンドル高さ105cmに対して10cm下がって突っ掛かり)
・径50mmオーガは通過可能(掘りクズの下20cm位置で石と衝突)
・呼び径60mm、外径70mmのドラゴンジョーでは石が上がらない。
・ドラゴンジョーはハンドル高さ110cmに対して20cm以上は下がらない。
※推測
・ハンドル高さ90〜95cm位置に何かある。
・径50mmオーガが通過出来るなら、呼び径60mmのドラゴンジョーで取り込めるサイズの石のはず。
※結論
・「大きな石」ではない。
・井戸壁から石が飛び出ているのでは?
径75mmオーガで井戸壁を掃除してみましょう。径75mmオーガを井戸底に降ろすと、ハンドル高さは100cmです。あまり進展していません。(泣)
ハンドルを回すといきなり、ガリッ・ゴリッと砂利に当たります。ハンドルをちょい上げしても、所々で石が引っ掛かります。いったんは径75mmオーガで掘り下げたはずですが、井戸壁の石が取り切れていなかった様です。先週、径75mmオーガが最後に突っ掛かったのも、同じ場所でしょう。
15分程でハンドル高さ40cmまで掘り下げ直しました。
「大きな石」突破とは関係ありませんが、
オーガを引き上げる際にナットを井戸穴に落としてしまいました。蓋はしてあったのですが、隙間にジャストイン。(笑) 手からナットがこぼれて、直ぐに目を下に向けても何処にもありません。一瞬後に井戸底から「チャポン〜」と音が響きました。落ちるときには落ちるんだなー。
径75mmオーガが着底しました、 ハンドル高さは100cmです |
径75mmオーガがハンドル高さ40cmまで下がりました |
径75mmオーガが帰還しました |
解した掘りクズを浚います。
ドラゴンジョーはTSソケットで、ポンプ式井戸掘り器1号のDVソケットより肉厚です。井戸壁の掃除が足らない可能性があるので、口径の細いポンプ式井戸掘り器1号で土砂を浚うことにします。ドラゴンジョーは10cm以上、土砂を取り込むとゴム弁がずっこけますしね。
ポンプ式井戸掘り器1号を押し込むと、持ち手パイプのソケットが15cmまで一気に下りました。突っ掛かっていた位置を突破しました!!
ポンプ式井戸掘り器1号を引き上げると、上部の圧力抜き孔まで砂利が詰まっています。大漁です。
ポンプ式井戸掘り器が高さ15cmまで下がりました |
ポンプ式井戸掘り器の上部まで砂利が詰まっています |
ポンプ式井戸掘り器にギッシリ土砂が詰まっています |
砂利が大量に揚がりましたが、「大きな石」はありません。
本日掘り上げた砂利です、 「大きな石」はありません |
日が短くなりました。山の影なので、現場は18時で真っ暗です。
ヘッドライトを付けて頑張りました。アンタも好きね。(笑)
感想と構想
土砂が揚がらない原因が判りました。井戸壁から飛び出した石に、ポンプ式井戸掘り器が引っ掛かってました。結局、「大きな石」ではなかった。「大きな石」の勘違いは何回目でしょうか。何かコンプレックスでもあるのかしらん。
次回からは、径75mmオーガで砂利層の下穴を拡張した後は、いったんオーガを抜き出した後にもう一回掘り下げて、井戸壁を掃除することにしましょう。
アルバム
2015年10月17日 |