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投稿日 2016年7月23日土曜日

やはり砂利層が厳しい

本日の記録


作業時間 11:00〜19:00
掘削記録 3cm(深度3,933cm) 
開始水位 576cm(水深3,354cm) 水位が若干上昇しました

本日は終日曇り、気温は上がりませんが昨日の雨で湿度が高く辛い。
昨日、同僚と呑み過ぎました。宿酔いで井戸掘り出動が遅れました。

今日も井戸底の砂利層に立ち向かいまいたが、軽く撥ね付けられました。掘り進められたのは、僅か3cmです。きびしー!!


作業の準備


砂回収器3号の爪が曲がっています。井戸底の砂利を引き剥がす際に曲がったのですが、修理要です。
ロッキングプライヤーで砂回収器3号の曲がった爪を伸ばして修理しました。ついでに、ヤスリで刃を砥ぎ出しました。

砂回収器3号の爪が曲がっています、
修理要です

砂回収器3号の爪を修理して、
ヤスリで刃を砥ぎ出しました


道具と材料


・オーガ本体+延長パイプ×21=3,870cm ←最近、使ってません
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×17=3,570cm ←最近、使ってません
・砂回収器3号:ブルネンファウスト(BF)+延長パイプ×21=3,980cm


掘削の状況


砂回収器3号:ブルネンファウストを投入します。井戸底の砂利層の突破を図ります。

BFを井戸底に降ろすと、持ち手パイプの5組目、180cm定尺パイプ15本目で引っ掛かりました。
BF200cm+180cm定尺パイプ×15本で深度は29m位置です。柱状図を確認すると、粘土質細砂層です。砂利層ではないので、引っ掛かるはずはないのですが、変です。

砂回収器3号:ブルネンファウストを投入します

BFを井戸底に降ろすと、
持ち手パイプの5組目、
180cm定尺パイプ15本目で
引っ掛かりました

BFを井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは143cmです。前回はハンドル高さ40cmまで掘り下げているので、100cm以上の土砂が溜まっています。でもBFなら一回で浚い切れます。頑張れ、儂!!

BFが着底しました、
20本目の180c​m定尺パイプに
90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは143cmです

BFを井戸底に押し込みます。土層は緩いです。
BFがグイグイト下っていきますが、ハンドル高さ105cmで石に突っ掛かりました。この石はチョイ上げ作戦で軽く突破しました。

BFがハンドル高さ75cmまで下ると、土層が超緩くなりました。ハンドル高さ60cmまでズブズブと沈んでいきます。ここまでの所要時間は5分です。
ここから下が手を焼いている砂利層です。

BFがハンドル高さ60cmまで下りました、
ここから下が手を焼いている砂利層です

BFを更に押し込みますが、ハンドル高さ45cmで、突っ掛かりました。沈下した砂利か、砂利層の井戸壁が邪魔をしているようです。掬い上げ作戦で、突破します。
BFがハンドル高さ40cmまで下りました、掘削済みの最深部39.3mです。ここまでの所要時間は5分です。前回(7/17)は土砂浚いでここまで下げることが出来ませんでした。BFの爪を修理して、刃を砥ぎ出したこうかですかね。

砂収納状況:103cm残り:77cm

ここから新たな掘削です。砂利層と勝負です。

BFがハンドル高さ40cmまで下りました、
掘削済みの最深部39.3mです

井戸底の砂利を剥がすため、BFを複合滑車(ダブルタイフーン)で吊下回転作戦の敢行します。砂利層とSTK鋼管の間に詰まった土砂で、回転が渋いです。ハンドルにフルパワーを掛けますが無理。いったん、BFを引き上げ、詰まった砂を落とします。

BFをいったん引上げて降ろすと、ハンドル高さは48cmです。大規模な井戸壁の崩落は起きていません。BFを更に井戸底に押し込みます。

そして、BFがハンドル高さ38cmまで下りました、高さ2cm分掘り下げましたが、ハンドルが低すぎて力が入りません。ここまでの所要時間は15分です。

砂収納状況:116cm(+13cm)残り:64cm

持ち手パイプを延長しましょう。

BFを複合滑車(ダブルタイフーン)で
吊下回転作戦の敢行中です

BFがハンドル高さ38cmまで下りました、
高さ2cm分掘り下げましたが、
ハンドルが低すぎて力が入りません

BFから90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを取り外して、21本目の180cm定尺パイプに挿げ替えました。BFを引上げて持ち手パイプを延長したため、少々井戸壁が崩れました。ハンドル高さは98cmです。

BFから90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを取り外して、
21本目の180cm定尺パイプに
挿げ替えました、
ハンドル高さは98cmです

BFを複合滑車(ダブルタイフーン)で吊下回転作戦の敢行します。
ハンドル高さ84cmまで下りました。砂利層が突破できません。また土砂が詰まって、回転が渋くなりました。

砂収納状況:129cm(+13cm)残り:51cm

いったんBFを引き抜いてから降ろすと、ハンドル高さは95cmです。溜まった土砂をBFで浚い、ハンドル高さ84cmまで下りましたが、石に突っ掛かりました。

砂収納状況:140cm(+11cm)残り:40cm

もう一度、BFを引き抜いてから降ろすと、ハンドル高さは88cmです。溜まった土砂をBFで浚いますが、今度はハンドル高さ50cmで石に突っ掛かりました。それでもBFをハンドル高さ84cmまで押し込みましたが限界です。

砂収納状況:144cm(+4cm)残り:36cm

更にBFを引き抜いてから降ろすと、ハンドル高さは88cmです。溜まった土砂をBFで浚い、ハンドル高さ84cmまで下りましたが、石に突っ掛かりました。

砂収納状況:148cm(+4cm)残り:32cm

幾らやっても、ハンドル高さ84cm以上は下りません。ぐぬぬ!!
ここまでの所要時間は2時間20分です。

BFを複合滑車(ダブルタイフーン)で
吊下回転作戦の敢行中です

ハンドル高さ84cmまで下りました、
砂利層が突破できません

BFで取り込んだ土砂で逆止弁の開閉に問題が出ているのかもしれません。いったん引上げて、土砂を排出しましょう。
まだ、BFの容量に余裕があるので、井戸壁から崩れる土砂を溜めて除去することにしました。

30分後BFを降ろしました。ハンドル高さは154cmです、高さ70cm分の土砂が溜まっています。予想以上に井戸壁が崩れました。とほほ…。

BFをいったん引き上げ、
井戸壁から崩れる土砂を溜めます

30分後BFを降ろしました、
ハンドル高さは154cmです、
高さ70cm分の土砂が溜まっています

崩れた土砂をBFで浚います。しかし、残り容量は30cm分ほどしかありません。
BFがハンドル高さ110cmまで下りました。これでもう、お腹いっぱいです。崩れた土砂を浚い切っていませんが、ここまです。

砂収納状況:192cm(+44cm)残り:-12cm

ブログを書くため、当日のメモを見直しましたが、高さ4cm分だけ集計を間違えていました。

BFがハンドル高さ110cmまで下りました、
お腹いっぱいです

BFを引上げました。BFの中身は38cm下です。まだ余裕がありますが、逆止弁がずっこけて、取り込んだ土砂が流出したのでしょうか?

BFの逆止弁は土砂が詰まって、作動していません。これではが逆止弁がずっこけたはずはないのですが…。

BFを引上げました、
BFの中身は38cm下です、
まだ余裕がありますが、
逆止弁がずっこけたか

BFの逆止弁は土砂が詰まって作動していません

BFから土砂を排出しました、
38cm分の水で土砂が見えません

BFで浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。砂利は少なめです。
砂利層の土砂は浚えていないようです。掘削済みの最深部39.3mを何度も浚いましたが、高さ10cm前後だと、土砂は逆止弁の中に入らないようです。このため、計算上は満杯のはずのBFに余裕があったのだと思います。新たな経験を積みました。メモメモ!!

BFで浚い揚げた土砂です、砂利は少なめです



2回目です。
BFを再度降ろして、新たに井戸底を掘り下げます。
降ろす途中で、またBFが持ち手パイプ5組目で引っ掛かりました。うーん、深度29m位置に何かあります。

BFを再度降ろして、
新たに井戸底を掘り下げます

またBFが持ち手パイプ5組目で
引っ掛かりました

BFを井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは113cmです。先ほどハンドル高さ110cmまで土砂を浚いましたが、高さはほぼ変わりません。

BFが着底しました、
20本目の180c​m定尺パイプに
90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは113cmです

BFを井戸底に押し込みます。土層の締まりは中くらいです。
BFがチョイ上げ作戦で下っていきます。
BFがハンドル高さ85cmまで下りました、今朝、掘り下げ始めた位置です。砂利層ですが、また石に突っ掛かりました。

砂収納状況:28cm残り:152cm

ここから、本気を出します。BFの収容能力は余裕があります。引き剥がした砂利も難なく、取り込めるはずです。フルパワーでハンドルを回します。エイヤッ!!

BFがハンドル高さ85cmまで下りました、
今朝、掘り下げ始めた位置です

本気を出しましたが、砂利層に撥ね付けられて無理です。新たに高さ1cm分を掘り下げて、BFがハンドル高さ82cmまで下りました。本日の進捗は3cmです。ここまでの所要時間は1時間です。

BFがハンドル高さ82cmまで下りました、
本日の進捗は3cmです

BFを引き上げました。BFの中身は43cmほど下です。
BFの逆止弁は正常動作しています。

BFを引き上げました、
BFの中身は43cmほど下です

BFの逆止弁は正常動作しています

BFから土砂を排出しました、
43cm分の水で土砂が見えません

体力を消耗しました。フルパワーを掛けても、井戸底の砂利層を突破できません。ぐぬぬ!!
浚い揚げた土砂の始末は、明日に持ち越しです。


感想と構想


いやー、固い固い。
砂回収器のSTK鋼管では、砂利層を打ち抜けそうにありません。
明日はオーガを投入してみます。


アルバム


2016年7月23日


投稿日 2016年7月22日金曜日

砂利層突破大作戦

道具の検討


この2日間、今回の記事を書きながら、砂利層の突破方法を考えていました。文字ばかりで長いですが、頭の中のモヤモヤを整理するのに、ブログは役に立ちますね。





砂利層の掘削ですが、現実が辛くて、ホリテッカンを作るとか新しい道具製作に逃げようてしています。現場、現物、現実に対峙しないとダメです、自分。

砂利層でも、砂回収器で砂利を1つ1つ引き剥がしていけば、掘り進めることはできます。今迄はできていました。

そもそも、今困っているのは砂回収器が掘りクズの砂利に阻まれて、掘削面にすら到達できないことです。それは何故かと言うと、井戸壁の干渉です。砂利を引き剥がすためにハンドルを引き上げても、重くて中々上がりません。体力が消耗して、数をこなせないのです。砂層や粘土層なら、砂回収器を上げ下げしている内に井戸壁が崩れて、自然と井戸穴が広がります。でも、今の砂利層はダメなようです。今、掘り下げている部分の井戸径を拡げるのが、やるべき事のようです。新たな道具を作ることではない。(はず。)




前回(7/20)の投稿で、上総掘りの資料を読み直しました。

上総掘りでも、ホリテッカンが井戸壁と干渉しないように、色々と工夫が為されています。
サキワにはスカートのように外反縁が付けられ、装着されたホリテッカンより太い孔を掘削するようにされています。また、ホリテッカンの側面にはツメが装着され、井戸壁を削り取る工夫がされています。ホリテッカン自体も先端より元側の径を細くして、井戸底での動きが円滑になるように配慮されています。
これらは全て、掘り下げた井戸穴と井戸掘り道具が干渉しないための工夫です。

では、儂はどうすれば良いの?




どうやら、井戸壁には砂利が構えていて、井戸穴ギリギリに砂回収器のSTK鋼管が収まっているようです。井戸壁とSTK鋼管の隙間は極わずか。そのわずかな隙間も、掘り下げ作業中に上部の井戸壁から崩れた砂や豆砂利で埋まってしまうと。
井戸壁の砂利はSTK鋼管の外径よりは広い部分なので、例え打ち込みを行っても砂利にはヒットしません。ホリテッカンのように側面にツメを新たに装着するしかないか…。

しかし、ツメを装着すると打ち込みにしか使えなくなります。ツメは砂回収器の回転には邪魔ですからね。打ち込みで井戸壁の砂利を除去した後に、砂回収器を引き上げてツメを外して、再度井戸底に降ろして土砂を浚う手順になります。

でも、道具の上げ下げが面倒だし、どれだけ打ち込めば充分に井戸壁の砂利が除去できるのかも判りません。何か、現実的でない気がしてきました。


感想と構想


井戸壁から土砂が崩れなければ、井戸壁とSTK鋼管の隙間が埋まり、動きが悪くなることはありません。でも、井戸壁が崩れることは防げません。

いや、逆に考えるんだ。
隙間が埋まって動きが悪くなるってことは、無理やり砂回収器を回転させれば、負荷が井戸壁に伝わるはず。井戸壁に負荷を与え続ければ、井戸壁の砂利も引き剥がせるんじゃね?
取り敢えず、掘り下げ(進行=右回転)は置いておいて、ハンドルをひたすら左回転させ続ければ、井戸壁の砂利を撤去できるのでは?

そのためには、左回転でも土砂を取り込めるように、砂利層より上に溜まっている土砂を徹底的に除去して、砂回収器が空っぽの状態で砂利層に挑む必要があります。
つまり、土砂浚いを1回やってから、井戸底に立ち向かうってことです。

何か、やれる気がしてきた。
ポジティブシンキングです。(笑)




いやー、待てよ。ハンドルが重くて掬い上げ作戦が敢行できずに悩んでいましたが、吊下回転作戦もあったじゃないですか。
複合滑車で砂回収器をぶら下げて、砂回収器を回転させることで、井戸底の砂利に衝撃を与えて引き剥がす方法です。これでもいけるんじゃね?
井戸壁の砂利はガン無視です。とにかく砂回収器が渋くても、回転さえできれば砂利を引き剥がして掘り進められます。掘り進められれば、その内に井戸壁の砂利も剥がれ落ちるでしょう。(希望的観測)

吊下回転作戦は複合滑車で砂回収器を吊り下げて
井戸底の砂利を引き剥がします
(撮影:2016/5/28)

1つの掘削方法(掬い上げ作戦)が成功すると、それに固執して他の掘削方法が頭からスッポ抜けていました。
若い頃はこんな事は無かったのに、これも老化なのか。寂しいのう。(笑)


投稿日 2016年7月20日水曜日

上総掘りの道具の紹介

道具の検討


上総掘りの道具をご紹介します。以下の参考文献から道具の説明と、写真を引用します。

参考文献 
「上総堀り 伝統的井戸掘り工法 民俗文化財伝承・活用事業報告書」、千葉県立上総博物館友の会、千葉県教育委員会、2000年


ホリテツカン
掘削用の鉄管で、長さ1~3mの鉄管をつないで製作。下部は径が大きく、孔中での動きが円滑になるよう工夫されている。上部に鉄管の掘り屑吐き出し用の窓があり、先端内部にサキワとコシタとよばれる弁が装着される。長いものは7m以上ある。タテイレテツカンは、掘削当初に使用する短め(3mくらい)の鉄管。

(引用:上総堀り 伝統的井戸掘り工法 
民俗文化財伝承・活用事業報告書、2000年) 


サキワ
サキワはホリテツカンの先端に付けて孔底を突き崩す円筒形の鉄製ノミ、直縁と外反縁の2種類があり、鉄管の径に合わせて大小があり、焼き入れをした鋼である。ナガワは、サキワの柄の部分を長くしてコシタと一体にしたもの。

(引用:上総堀り 伝統的井戸掘り工法 
民俗文化財伝承・活用事業報告書、2000年)


イチモンジ
イチモンジはサキワの先端に横刃を軸ナたもので、粘土層や岩盤を突き崩すのに使う。いずれもこれらの交換によってホリテツカン本体の消耗を防ぐ。装着は当て木をしてたたき入れる。

(引用:上総堀り 伝統的井戸掘り工法 
民俗文化財伝承・活用事業報告書、2000年


コシタ
鉄管が突き下ろされると弁が開き、ネバミズに混じって堀り屑が管内に取り込まれ、引き上げると弁が閉じ、吸入された掘り屑が逃げないようになっている。このくり返しにより掘り屑を回収し掘進していく。

(引用:上総堀り 伝統的井戸掘り工法 
民俗文化財伝承・活用事業報告書、2000年)


感想と構想


上総掘りの道具を上手く応用すれば、砂利層を突破できると思います。前述の資料を読み直してみます。



以下の記事を分割して再投稿しました。(2019年6月7日)

2016年7月20日水曜日
一人上総掘りのアイデア


一人上総掘りのアイデア

道具の検討


砂利層の掘削ですが、もう少し今の掘り方で粘ってみる予定です。それでも掘り下げられないようなら、掘り方を見直します。
砂利層を突破するための「単管突き棒」、「径25mmオーガ」、「ハツリ器」等々、実績のある道具があります。

単管突き棒2号、砂利混じりの粘土層なら
これで充分でしょう
(撮影:2015/7/4)
径25mmオーガ、ガッチリ団結した砂利層でも
抉じ開けることができます
(撮影:2015/7/4)
ハツリ器(幅75mmチゼル)、固い花崗岩でも
打ち砕きます
(撮影:2015/4/17)

新しく購入した、「千吉穴掘り機」も、試してみる価値があります。

千吉穴掘り機、まだ実力を試していませんが
下穴を穿つのには適していると思います
(撮影:2016/6/12)



でも、これらの道具は井戸底の砂利層を崩すことはできますが、崩した砂利は砂回収器で浚い揚げる必要があります。面倒い。
いっその事、砂回収器を改造して上総掘りのホリテッカンでも作りますか。
砂回収器3号の爪部を、上総掘り用のサキワに交換すれば、ホリテッカンの完成です。砂回収器のコネクタと逆止弁は、コシタそのものです。

7/16に砂回収器を打ち込んで失敗しましたが、この時に使った手巻きウインチを利用した打ち込みで、一人上総掘りができそうです。
手巻きウインチでホリテッカンを引き上げて、何らかの手段で固定する。ウインチのロープを緩めて、井戸底にホリテッカンを落とし込めば良いはず。
安全ピンを引き抜くと分離できるような金具はないかな?

砂回収器のねじなし電線管のまま打ち込むと、自重でボルトやコネクタを破損しそうです。持ち手パイプは衝撃に強い塩ビパイプに交換しましょう。
砂回収器のコネクタは15Aなので、ネジ切りされたニップルで作り直し。塩ビ側は25Aのメタルソケットです。15Aと25Aの異径ソケットを咬ませて、25Aのニップルで繋げられます。
塩ビメタルソケット→25Aニップル→異径ソケット→15Aニップル(コネクタ)の組み合わせです。

タスクスリー
白継手 径違いソケット 1X1/2

https://amazon.co.jp

amazonで部材を探していたら、良い物を見つけました。25Aを15Aに変換する、ブッシングです。
塩ビメタルソケット→ブッシング→15Aニップル(コネクタ)の組み合わせで、部材点数を削減できます。

タスクスリー
白継手 ブッシング 1X1/2

https://amazon.co.jp

部材は揃いそうです。でも、塩ビパイプだと、重量が足らないかな? その分、衝撃力が落ちます。どうすっかなー。

もう一つ不安が…。ホリテッカンを打ち込むと、また掘りクズを突き固めてしまうんでない? 前々回(7/16)の失敗の繰り返しです。
では、突き固めてしまった土砂を解すように、サキワはイチモンジにするか。これなら打ち込む度に土砂を切り裂いてくれます。

んー、待て待て。イチモンジを取り付けると、取り込める石のサイズが制限されてしまいます。大きな石は取り込めなくなるやん。

井戸底からはSTK76.3鋼管の内径ギリギリのサイズの
石が転がっています
(撮影:2016/6/19)

ダメです。そのままでは、上総掘りは応用できません。


感想と構想


今回の記事の「ホリテッカン」や「サキワ」って判りますか? これらは上総掘りの道具の名称です。



道具の説明と、写真は別記事で投稿しました。(2019年6月7日)

2016年7月20日水曜日
上総掘りの道具の紹介

投稿日 2016年7月17日日曜日

砂利層が突破できません

本日の記録


作業時間 10:00〜18:00
掘削記録 7cm(深度3,930cm) 
開始水位 586cm(水深3,337cm)

本日は終日曇り、昨日よりは湿度が低く助かりました。
朝起きると全身筋肉痛です。昨日の砂利層との戦いが堪えました。マッサージ器で身体を解していると、二度寝をしてしまい、井戸掘りの出動が遅れました。

昨日の反省から、焦らず井戸掘りに専念しましたが、いけません。砂利層が固く掘り下げられません。どうも、掘り下げた砂利層部分に、砂利が固まって沈下しているようです。
井戸壁の砂利と、鋼管本体が干渉していて、作動が重いのも問題です。


作業の準備


昨日、最後に浚い揚げた土砂を始末しました。
浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。昨日は大きな石で苦労したと思ってましたが、犯人は大盛りの中サイズの砂利でした。BFが下っても下っても石と衝突したのは、これが原因です。

脱落に気が付いたBFのM4ネジですが、土砂の中から回収できました。ナットは見つかりません。

昨日、BFで浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました、
大きな石で苦労したと思ってましたが、
犯人は大盛りの中砂利でした

砂利の中からM4の皿ネジを見つけました


道具と材料


・オーガ本体+延長パイプ×21=3,870cm
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×17=3,570cm ←最近、使ってません
・砂回収器3号:ブルネンファウスト(BF)


掘削の状況


砂回収器3号:ブルネンファウストを投入します。
BFを井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、パイプ頭は高さ140cmでした。ハンドルをガチャガチャやると、高さ130cmまで沈みました。昨日は最後にハンドル高さ60cmまで土砂を浚いましたが、一晩で高さ130cm分の土砂が崩れて浅くなっています。

砂収納状況:10cm残り:170cm

昨日のミスを反省して、BFは打ち込んでいません。持ち手パイプを揺らしただけです。数週間前は、これで何10cmも沈んだのですが、今回は僅か10cmです。数週間前は粘土層でした。溜まった粘土がスライム状になり、簡単に取り込めてパイプが下りました。今掘り下げているのも、砂利混じりの粘土層だと思っていましたが、粘土層ではないのかもしれません。

砂回収器3号:ブルネンファウストを投入します

BFが着底しました、
20本目の180c​m定尺パイプに
90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
パイプ頭は高さ140cmでしたが
高さ130cmまで沈みました

45cm短尺パイプを取り外して、ハンドルを繋げました。ハンドル高さは135cmです。

45cm短尺パイプを取り外して、
ハンドル高さは135cmです

BFを井戸底に押し込みます。土層の締まりは緩いです。
BFがチョイ上げ作戦で、グイグイ下っていきます。
BFがハンドル高さ60cmまで下がりました。ここまで所要時間は10分です。

砂収納状況:85cm(+75cm)残り:95cm

ハンドルが低くなったので、持ち手パイプを延長します。

BFがハンドル高さ60cmまで下がりました、
土層の締りは緩いです

BFに45cm短尺パイプを挿げ足しました。ハンドル高さは110cmです。

BFに45cm短尺パイプを挿げ足しました、
ハンドル高さは110cmです

BFを更に井戸底に押し込みます。土層は砂利が散在していて突っ掛かりますが、締まりは緩いです。
BFがハンドル高さ74cmで石と衝突しましたが、簡単に突破できました。
そして、BFがハンドル高さ60cmまで下がりました。昨日掘り下げ始めた深度39.1m地点です。ここまでの所要時間は30分です。

砂収納状況:135cm(+50cm)残り:45cm

100cm以上の土砂が溜まっていても、土砂を突き固めていなければ1時間以下で掘り下げられるのです。昨日は本当に失敗でした。

BFがハンドル高さ60cmまで下がりました、
昨日掘り下げ始めた深度39.1m地点です

ここから昨日掘り下げた砂利層です。ハンドルを回すと、砂利がまとまって沈下しています。掬い上げ作戦で砂利を突破します。

そしてBFのハンドルが高さ47cmまで下りました。掘削済みの最深部、深度39.23mです。ここから新たな土層を掘り下げますが、砂利が手強い。BFが下りません。掬い上げ作戦で砂利を一つ一つ引き剥がしていきます。しかし、井戸壁の砂利とBFの本体鋼管が干渉しているようです。掬い上げ作戦で引き上げるハンドルが重い!!

やっと、BFがハンドル高さ40cmで下がりました。これで深度39.3mです。ここまで所要時間は35分です。短時間の作業ですが、体力を消耗しました。

砂収納状況:165cm(+7cm×2)残り:15cm

BFを複合滑車(ダブルタイフーン)で引上げましたが、渋いです。やはり、井戸壁の砂利とBFの本体鋼管が干渉しています。ダブルタイフーンのロープに全体重を掛けて、ハンドル高さ89cmまで引上げると、引き抜けました。最深部の砂利層、約30cm分が干渉しているようです。

BFがハンドル高さ40cmまで下がりました、
これで深度39.3mです

BFを引き上げました。BFの中身は13cmほど下です。
計算では余裕は残り15cmですが、ほぼピッタリです。

BFを引き上げました、
BFの中身は13cmほど下です

BFで浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。豆砂利が大量に揚がりました。
土砂を浚っている際に、手応えを感じたのはこれら豆砂利だったようです。

BFで浚い揚げた土砂です、
豆砂利が大量に揚がりました




2回目、BFを再度降ろして、新たに井戸底を掘り下げます。
BFを井戸底に降ろすと、20本目の180c​m定尺パイプに90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを挿げ足して​、ハンドル高さは108cmです。約60cmほどの土砂が井戸壁から崩れたようです。

BFを再度降ろして、
新たに井戸底を掘り下げます

BFが着底しました、
20本目の180c​m定尺パイプに
90cm短尺パイプと
45cm短尺パイプを挿げ足して​、
ハンドル高さは108cmです

BFを井戸底に押し込みます。土層の締まりは中くらい。砂利は感じません。溜まっているのは砂です。BFがグイグイ下ります。
そして、BFが掘り下げ済のハンドル高さ40cmまで下がりました。深度39.3m地点です。ここまでの所要時間は18分です。

砂収納状況:68cm残り:112cm

持ち手パイプを延長して、新たな掘り下げに入りたいところです。しかし、90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを、180cm定尺パイプに挿げ替える作業中に、また井戸壁が崩れるはず。この土砂を先に始末します。

BFが掘り下げ済のハンドル高さ40cmまで
下がりました

BFをダブルタイフーンで200cm引き上げ、5分間休憩して井戸壁の土砂が崩れるのを待ちます。
5分後、BFを井戸底に降ろすとハンドル高さは73cmです。高さ33cm分の土砂が溜まりました。
BFをハンドル高さ40cmまで押し込みました。これで崩れた土砂を全て取り込みました。

砂収納状況:91cm(+33cm)残り:89cm

BFをダブルタイフーンで200cm引き上げ、
5分間休憩して
井戸壁の土砂が崩れるのを待ちます

5分後、BFを井戸底に降ろすと
ハンドル高さは73cmです、
高さ33cm分の土砂が溜まりました

BFがハンドル高さ40cmまで下がりました、
崩れた土砂を全て取り込みました

もう一度、BFを引き上げて、5分間休憩。BFを降ろすとハンドル高さは65cmです。高さ25cmの土砂が溜まりました。(BFを降ろした際の撮影を忘れました)
BFをハンドル高さ40cmまで押し込みました。これで崩れた土砂を全て取り込みました。

砂収納状況:116cm(+25cm)残り:64cm

取り合えず、土砂対策はこれで充分でしょう。持ち手パイプを延長します。

もう一度、BFを引き上げて、
高さ25cm分の崩れた土砂を
取り込みました、
ハンドル高さは40cmです

BFから90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを取り外して、21本目の180cm定尺パイプに挿げ替えました、ハンドル高さは109cmです。ハンドル高さ40cmで高さ45cm分を延長しましたので、本来のハンドル高さは85cmのはずです。作業中に井戸壁が崩れたのは、高さ24cm分です。これぐらいならOKです。

BFから90cm短尺パイプと45cm短尺パイプを
取り外して、
21本目の180cm定尺パイプに
挿げ替えました、
ハンドル高さは109cmです

BFを井戸底に押し込みます。先ずは高さ24cm分の井戸壁から崩れた土砂です。崩れたのは砂のようです。そしてBFがハンドル高さ88cmまで下ったところで、砂利に突っ掛かりました。BFが下りません。掬い上げ作戦を敢行しますが、砂利が動きません。それどころか、砂利層に干渉して、ハンドルを引上げるのが超重いです。体力切れです。

砂利層と干渉するのは井戸壁の砂利と、鋼管本体の間に土砂が詰まるためのようです。ダブルタイフーンでBFをいったん引上げれば、土砂が落ちてBFが動作するようになります。しかし、この土砂を浚う内に、また井戸壁から崩れた土砂で詰まるようです。残り数cmで掘り下げた最深部なのですが、届きません。

BFがハンドル高さ87cmまで下がりました。最深部まで残り2cmですが、砂利が邪魔をしていて下がりません。(BFが下がった際の撮影を忘れました。) ここまでの所要時間は1時間ほどです。
降参です。

砂収納状況:138cm(+22cm)残り:42cm

複合滑車でBFを引上げましたが、やはり渋いです。全体重を掛けて引き抜きました。

BFを引き上げました。BFの中身は20cmほど下です。

BFを引き上げました、
BFの中身は20cmほど下です

BFから土砂を排出しました、
水分が多くトロトロです

BFで浚い揚げた土砂を笊で篩い分けました。中位の砂利がたくさん揚がりました。

BFで浚い揚げた土砂です、
中位の砂利がたくさん揚がりました

今日、新たに掘り下げられたのは、僅か7cmです。砂利層が手強い。
本日はここまで。


感想と構想


先日、爪部の改造の記事を投稿しましたが、今掘り下げているような砂利層では華奢な爪は使えません。改造するにしても、強度を確保しないと、あっと言う間に道具を壊してしまいます。
よーく、検討しないとダメです。


明日は墓参で、井戸掘りはお休みです。疲れ果てましたが、一休みです。




BFのM4ネジは回収できたのですが、ナットが揚がりません。もしやと思い、先週浚い揚げた砂利を調べたらナットも見つかりました。

先週浚い揚げた砂利を調べたらナットも見つかりました


アルバム


2016年7月17日


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