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投稿日 2015年10月31日土曜日

ロングホーンの実力を見せましょう

本日の記録


作業時間 13:30〜18:30
掘削記録 10cm(深度2,920cm)
開始水位 545cm(水深2,365cm)

ポンプ式井戸掘り器2号:ロングホーンを試しましたが、今日は出番が今一つでした。


道具と材料


・オーガ本体+延長パイプ×16=2,970cm
・突き棒2号+塩ビHIVP25×200×15=3,170cm
・ポンプ式井戸掘り器


掘削の状況


いつものように、沈殿した土砂を浚います。今日はポンプ式井戸掘り2号:リトルドラゴンです。前回、ゴム弁がずっこけましたが、何回か使うと馴染んで来るようです。今回は成功しました。

ポンプ式井戸掘り器2号:リトルドラゴンで、
沈殿した土砂を浚います
粘土と粗砂が揚がりましたが、
量は少ないです

沈殿した土砂の次は、前回取りこぼした土砂です。井戸穴径が細いことを想定して製作した、新鋭機ロングホーンを投入します。
ロングホーンで持ち手パイプが25cm下がりましたが、納得いかない。先週の実績から40cm以上の掘りクズが溜まっているはずです。

ポンプ式井戸掘り器2号:ロングホーンを投入します、
狙いは先週に取り零した土砂です
ロングホーンが着底しました、
赤テープ位置は50cmです
ロングホーンが赤テープ位置で
25cm下がりました

ロングホーンを井戸底から引き上げました。
ロングホーンはバケツに入り切りません。ソケットの取り外し時に飛び散る泥水を排水する方法を考えましたが、アイデアが出ませんでした。結局バケツ側にナマコ板で囲うことで対処しました。単純ですが、効果的です。

ロングホーンは長いので
取り外しにはナマコ板で囲いました
ロングホーンの成果です、
大量の砂ですがやはり納得できません

細いロングホーンでも掘りクズを取り切れません。掘りクズが突き固められているようです。掘りクズ浚いはここまでにして、前回開けた下穴を径75mmオーガで拡張します。(掘りクズ浚いに飽きました)

オーガの投入前に、接続部のブレをチェックしました。確かにブレは大きいのですが、ボルト締めしているので一方向にしか動きません。これなら、井戸底で暴れて井戸孔が歪むことはありませんね。

径75mmオーガがぶれています、
右10度ぐらい
径75mmオーガがぶれています、左10度ぐらい、合わせて20度?

径75mmオーガが着底しました。ハンドル高さは97cmです。掘りクズの残りは22cmです。井戸底の様子をスケッチしました。(スケッチに一所懸命で、ハンドル高さ確認用の撮影を忘れました。)


径75mmオーガが着底しました、
ハンドル高さは97cm、
掘りクズが22cm溜まっています、
井戸底をスケッチするとこんな感じです、
画伯ですな

径75mmオーガで下穴を拡張します。掘りクズ部分には砂利が溜まっているようです。オーガが噛んで下がり難い。掘りクズが揚がらないのも、これが原因のようです。
掘りクズの下の下穴部分は比較的掘り易いです。ハンドル高さ40cmまで井戸穴を拡張しました。
掘りクズ浚いだけではつまらん。更に径75mmオーガで10cm分を追加で掘り下げました。深度29.2mに到達です。

落下事故です。
オーガの引き上げ時にボルトを1本、井戸穴に落下させてしまいました。ハンドルの接続用です。ロープにテンションを掛けていたため、蓋をしっかり締められず、隙間にポチャン。今までナットは度々落としましたが、ボルトは初めてです。長さがある分、回収が難しいかも…。

径75mmオーガで先週の下穴を拡張しました、
ハンドル高さは40cmです
径75mmオーガで更に10cm分を掘り進めました、
ハンドル高さは30cmです

現場で井戸掘り器の改善です。持ち手パイプ内に浸入した水が引き上げ時に逆流して、取り込んだ土砂を洗い流しています。転がっていた枝を加工して木製の水栓を作って取り付けました。
更に井戸掘り器に取り込んだ砂利が零れ落ちるのを防止するため、トリカルネットで圧力抜き穴にカバーを付けました。

枝を削ってポンプ式井戸掘り機の
持ち手パイプの水栓を作りました
水栓がぴったり填まりました、
木が水を吸えば更に密着するでしょう
圧力抜き穴から砂利がこぼれるのを防止するため、
トリカルネットを巻き付けました

掘りクズを浚います。
ロングホーンを降ろして、井戸底に押し込みます。しかし新鋭機なのに、26cmしか下がりません。掘りクズは60cm近く溜まっているはずです。納得できません。
粗砂は大量に揚がりましたが、井戸掘り器がなぜ下がらないのでしょうか?

ロングホーンで土砂を浚います
ロングホーンが着底しました、
赤テープ位置は35cmです
ロングホーンで粗砂が大量に揚がりました

掘りクズを突き固めてしまったかもしれません。また、径75mmオーガで掘りクズを解し直します。
オーガを回転させると、バキバキと石に当る感触がします。

径75mmオーガで掘りクズを解し直します
径75mmオーガが着底しました、
ハンドル高さは80cmです
径75mmオーガがハンドル高さ30cmまで下がりました

ロングホーンが下がりません。径を細くしたので、井戸壁の出っ張りに引っ掛かることはないはず。だとしたら、大きな石があるのかも。

大口径のポンプ式井戸掘り器2号:ドラゴンジョーを試してみましょう。
ドラゴンジョーを井戸底に降ろして押し込みます。持ち手パイプが15cmほど下がった所でストップ、これ以上さがりません。ぐぬぬ!!
更に力を込めて井戸底を突くと、ズゴッという感触がして、持ち手パイプが一気に50cm下りました。突破した様です。持ち手パイプは合わせて65cm下りました。
更に井戸底を突くとフアフアした感触がします。何だこれ?

ドラゴンジョーを引き上げると、圧力抜き孔まで土砂が詰まっています。洗われた豆砂利です。フアフアした感触は砂がこのトリカルネットを通過する抵抗ですね。パイプに水栓も付けたので、取り込み過ぎた砂が逃げる所が無くなったようです。

石があるようです、
ポンプ式井戸掘り2号:ドラゴンジョーを投入しました、
新たに赤テープを60cm位置にマーキングしました
ドラゴンジョーが-5cmまで一気に下がりました
砂が洗われて、圧力抜き孔の半分まで豆砂利が詰まっています

ロングホーンが引っ掛かった石を、ドラゴンジョーで引き上げることができました。
石のサイズはドラゴンジョーのタップビス台座でもギリギリでした。歪んだ石が回転して、たまたま回収できたようです。
ロングホーンや旧型のポンプ式井戸掘り器1号では、どうやっても回収できないサイズです。

ドラゴンジョーでこんな石が揚がりました、サイズはギリギリでした
ロングホーンの径50mmパイプでは回収不能のサイズでした
旧型のポンプ式井戸掘り器1号でも回収不能サイズです

「大きな石」対策が初めて役にたちました。
頑張って作ったロングホーンは、今回効果が良く判らん。
「大きな石」は取り除きましたが、掘りクズはまだ溜まっています。明日の宿題にします。本日終了!!


感想と構想


ポンプ式井戸掘り器に水栓を付けました。
曽我部氏の考案した方式では、ビニール袋を井戸掘り器側のソケットに押し込み、タップビスで固定するのがスタンダードです。しかし、ソケットにタップビスを打ち込むと、強度的に不安があったため、取り付けを躊躇していました。
因みにタップビスなしだと、井戸掘り器を押し込んだ際の圧力でビニール袋が簡単にスッポ抜けてしまいました。
そこで、今回は木製水栓を作ってみました。トリカルネットとの組み合わせで、井戸掘り器内への土砂の取り込み状況が感触で判る様になりました。

更にパイプ内に浸水しないことで、釣りのウキの様にパイプ全体が浮く様になりました。浮いている状態では重さを感じず、軽く操作できます。ただし、地上部のパイプが短いと浮き上がり過ぎてしまいます。

これ、オーガの重量軽減にも使えますな。


アルバム


2015年10月31日


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