道具の検討
井戸掘り器の反省も三日目です。井戸の神様に怒られました。もう一度、最初からやり直します。
現場で起きた現象は三つ。
・オーガではトロトロな土砂が少し揚がった。
・井戸掘り器の土砂モードでは、ちょっぴりトロトロ土砂と砂利が揚がった。
・井戸掘り器の土水モードでは、泥水は一切揚がらず、砂利が少量揚がった。
<仮説2>
井戸底に土砂は溜まっていた。しかし、何らかの原因で土砂が揚られなかった。井戸掘り器の問題点なら是正しないといけません。
今日は仮説2を立てました。写真を見て観察して検証してみましょう。
<仮説2検証>
オーガで掬い揚げたトロトロ土砂です。
トロトロ土砂(撮影:2014/12/14) |
三段目のブレードまで、トロトロ土砂が載っています。オーガは回転することで先端部が削った土砂がブレード上の土砂を順次押し上げることで、土砂が排出されます。トロトロ土砂がブレード上の土砂を押し上げるほど応力があるとは思えません。また、ブレード上の土砂はカマボコ状になっています。これは掬い上げる途中で水に流された証拠です。つまり、最低でもドリル部の高さ40cm分までは、みっちりトロトロ土砂が溜まっていた証拠です。
次に井戸掘り器で掬い上げたトロトロ土砂です。
パイプ内部に注目(撮影:2014/12/14 ) |
井戸掘り器には、内部に10cmほど粘土状の土砂が詰まっていました。写真でパイプ内部を見ると、50cmほどまで粘土で汚れています。実際はこの高さまで、井戸底で土砂を吸い上げていたようです。これも井戸底に土砂が溜まっていた証拠です。
トロトロ土砂が溜まっていて、井戸掘り器にもいったんは取り込めたのに、流出してしまったようです。これは、浸水防止栓を忘れたことが原因の一つ。手持ちパイプ内に浸水した水が逆流して、土砂が洗い流されたのでしょう。また、手持ちパイプ内の逆流水以外にも、井戸掘り器のパイプ内部の水が流れ出ることで、一緒に洗い流されたことも考えられます。井戸掘り器が長過ぎたのでしょう。
井戸掘り器の内部には、洗われた小砂利が残されていました。なぜ、トロトロ土砂が揚がらなかったのでしょう?
初回の井戸掘り器で浚ったことで、トロトロ土砂が撹拌され泥水と化したのでしょうか?しかし、土砂モードで流出したトロトロ土砂が全然ないのは不自然です。
土水モードは外筒に排水孔がありません。本体内の泥水が逃げる場所はないのです。ゴム弁の動作不良か、ゴム弁に石が噛んで少しでも隙間があれば、ここから泥水がジャージャー流れ出ると共に、トロトロ土砂も洗い流してしまったのでしょう。だから洗われた小砂利しか揚がってこなかったのです。これも井戸掘り器が無駄に長いのが原因と考えられます。
<仮説2結論>
手持ちパイプの浸水防止栓の設置忘れと、井戸掘り器本体に入り込んだ泥水の排出対策が不良だったようです。
原因らしきモノは見えました。実地検証と対策を明日は考えます。
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