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投稿日 2015年5月8日金曜日

井戸の種類 形式による分類

調査と研究


井戸は形式や深度、用途により種類があります。今回は形式と言うか、掘り方による分類と特徴をまとめました。井戸の名称には正式な決まりはないようなので、参考程度にお読みください。
長所・短所は一般的な評価です。湧水量や土質によって変わりますので、こちらも参考程度に留めてください。


1.掘り抜き井戸

昔からある古いタイプの井戸です。貞子の井戸ですね。

掘り抜き井戸の構造

◆井戸の構造
地中に人間が入れる穴を開けて、水脈のある帯水層まで掘り抜く形式の井戸です。掘った穴が崩れないように、内部に石垣を組んだり、コンクリートのヒューム管を埋め込みます。
揚水用のパイプは鉄管や塩ビパイプを使用します。

◆利用時の長所
井戸水を大量に貯水できるので、水切れになることが少ないとされます。貯水することで砂を切る事ができるので、砂の揚がりも少ないです。
スイカをドボンとかもできます。

◆利用時の短所
蓋をきちんとしないと、子供が落ちます。

◆掘削時の長所
井戸水の湧水状況を確認しながら掘削ができます。何処まで掘れば良いか一目瞭然です。

◆掘削時の短所
掘り出す土砂の量が多いので大変です。人間が中に入って掘削するため生き埋めや、酸欠の危険があります。一度、やってみたいですが、やはり恐いです。


2.打ち込み井戸

業者が機械で掘る、最近の井戸はこれです。実家の井戸もこのタイプですが、人力で打ち込んでいましたね。もう40年も前の話ですが。


◆井戸の構造
鉄管を水脈のある帯水層まで打ち込む形式の井戸です。打ち込んだ鉄管て揚水します。

◆利用時の長所
場所を余り必要としません。

◆利用時の短所
帯水層から直接揚水するため、砂が揚がり易いです。

◆掘削時の長所
機械化が可能です。鉄管の打ち込みには浅い井戸では電動ハンマー、深い井戸ではボーリングマシン等を使用します。機械化により、作業が短時間で済みます。
実家の井戸は足場丸太でヤグラを作り、滑車を掛けて、錘を10人程で引いて人力でカンカン打ち込んでいました。
土砂は掘り出しませんので、残土の処理は不要です。

◆掘削時の短所
通常は複数人での作業になり、機械の持ち込みなど大掛かりな作業になります。
帯水層の深度が判らない場合は、打ち込み深度が判りません。


3.打ち抜き井戸

現在、頑張って掘り進めているのが、このタイプの井戸です。
途上国への井戸掘りボラで「上総掘り」がテレビ番組等で紹介されていますが、あれも打ち抜き井戸です。


◆井戸の構造
小さな穴を帯水層の水脈まで打ち抜き、ケーシングパイプを差し込む形式の井戸です。ケーシングパイプは塩ビ管を使い、中に揚水用の塩ビパイプを挿入します。

◆利用時の長所
ケーシングパイプのサイズを大きくすれば、貯水量を増やすことができます。ただし、掘削時のメリットが低下します。
場所は余り必要としません。

◆利用時の短所
掘り抜き井戸と比べると、砂が上がり易いです。ただし、井戸の深さと揚水管の位置を調整すれば、改善可能です。

◆掘削時の長所
掘り抜き井戸と比較すると、掘り出す土砂の量は少なくて済みます。
1人でも掘削可能です。

◆掘削時の短所
掘削する穴より大きな石に衝突したら、それ以上は掘れません。



と言う事で、DIYで最初にやり易いのは、打ち抜きの井戸の様です。

その他の形式として、横井戸まいまいず井戸があります。前者は山持ちの方、後者は土地持ちの方でないとDIY井戸掘りは難しいと思います。詳細はリンクしたwikipediaの記事をご覧ください。

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