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投稿日 2018年7月12日木曜日

掘鑿方法も命名しました、相模掘りです

井戸報告


私の井戸掘り方法を命名しました。

相模堀り
(サガミボリ)

こういうのは言った者勝ちなので。笑

相模掘りはN値50超え、層厚240mの相模層群と言われる洪積世台地を打ち抜く井戸の掘り方です。DIY井戸掘りで有名な曽我部式の井戸掘りとの違いと言うか、特徴は四つ。

(1)持ち手パイプに鉄管を使うこと。
(2)掘り下げにドリル式のオーガを使うこと。
(3)土砂の浚い上げに回転式の砂回収器を使うこと。
(4)深度30m超えの深井戸を掘れること

※土質によっては砂回収器だけでの掘り下げも可能ですが、本質ではありません。

当初、私も塩ビパイプを使う曽我部式のDIY井戸掘りを行っていました。そこに自分なりの工夫を加え、強度の高い鋼管を材料とした砂回収器を考案しました。

特徴の(1)と(2)は相模掘りのオリジナルではありません。何人も先人がいます。例えば、こちらの方。

堀り器の作成と使用経過
素人による深井戸の掘り方
https://idohori.info/index.html

ボルトはシングルですが持ち手パイプにコネクタを使って接続する方法は同じです。ドリル式のオーガもスパイラルボーラーを使用しているので同じ掘り方です。この方の現場は土質が粘土主体なので、掘り易さはだいぶ違いますね。

鉄管の接続部です、内部にコネクタ
を入れるのは相模掘りと同じです
https://idohori.info/index.html

(3)もアイデア自体は相模掘りのオリジナルではありません。井戸掘り器先端に刃を付けるのは誰でも思い付くものです。例えば、こちらの方。

井戸掘り器具
自分で井戸掘り
http://home.h05.itscom.net/tomi/ido/index.htm

塩ビ製の井戸掘り器先端に鋸状の刃を刻み、回転させながら井戸穴拡張と土砂浚いをするアイデアです。井戸掘りは失敗されたようです。

逆止弁付きの井戸掘り器に
刃を付けるのは相模掘りと同じアイデアです
http://home.h05.itscom.net/tomi/ido/index.htm

特徴の内三つがオリジナルでないのなら、命名なんか必要ないやん。
いやいや、そうではないです。最後の深度30m超えの深井戸を一人で掘れるのが特徴であり、目的なんです。それも体力やコストを最小化しながら、楽に安全に深井戸を目指す掘り方です。(自分が非力で、お小遣いも少ない中で目的を実現するために辿り着いたのが本当の所です。笑)

とにかく、塩ビパイプは強度不足です。破断による落下事故や道具の破損のリスクが常にあります。材料を安く済ませるのは良いのですが、落下事故等で井戸掘り不能になったら元の木阿弥です。深井戸を目指すなら舵を安全側に倒して鉄材を使うべきです。そう、ALL鉄製の井戸掘り道具を使うのが、相模掘りの特徴です。従って、電動ドリルやグラインダーを扱えるのが、井戸掘りを始める条件になります。
深度10m程度で豊富な地下水を入手できる地域なら、こんなことは気にしなくて良いんですよ。私の掘り下げている場所が悪いんです。笑



曽我部式とは掘りクズの浚い上げがパーカッション式なのか、ロータリー式なのかの違いもあります。

また、井戸掘り器が土砂の掘り下げと掘りクズの排出を同時に狙うのか。それともそれぞれに別の道具を使うのかも違いですね。私の経験ではN値50超えの土層を掘り下げるにはそれぞれに専用器を駆使するのが、結果として効率的です。


感想と構想


鉄製の道具は丈夫です。その代わりに重たいのがデメリットです。私の細腕では掘鑿道具の総重量50kg程度が限界です。て言うか、限界を超えています。深度40m超えで掘り下げている今がその限界点です。
楽々井戸掘りのフロートでその限界を超えてみせます。それが出来れば、本当の『相模掘り』の完成です。

(5)掘鑿道具の重量軽減にフロートを使うこと。

でも、フロートの運用が難しい。笑

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